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ケアマネ、ヘルパーは利用者さんが詐欺あったら損害保証の義務?

利用者さんが詐欺被害、ケアマネ、ヘルパーが損害補償する?

 

「母が悪質商法に騙されて羽毛布団を4組も購入しているのに、なぜ毎月訪問しているケアマネジャーが気付かないんだ」と、海外赴任から帰国した息子さんからクレームがありました。

事業所の管理者は、「法的責任がある訳ではないから対応する必要はない」と言い、息子さんは市に苦情申立をしました。
 
コロナ禍で地域との関係が希薄になった在宅の利用者が狙われ、悪質商法の被害に遭うケースが増えています。介護事業者は何をしたら良いのでしょうか?
 

 

異変に気付かないケアマネ

事業者の社会的責任

事業所の管理者が言うように、居宅介護支援事業者に利用者を悪質商法から守る法的な義務がある訳ではありません。ですから、本事例のトラブルに対して事業者が補償などの対応を行う必要はありません。
しかし、在宅介護事業者が地域の高齢者を特殊詐欺や悪質商法の被害から守る社会的責任は大きいのです。
 
銀行ではATMに行員を配置して高齢者に声を掛けていますし、郵便局の配達員も高齢者の生活の異変に気付き積極的に声をかける活動を行っています。高齢者の生活に密着している介護事業者が、高齢者の詐欺や悪質商法の被害に無関心では困ります。コロナ禍で社会との関係性が希薄になり、被害に遭いやすくなっているのですからなおさらです。
 
「オレオレ詐欺」だけではなく、本事例のような悪質商法は次々と新しい商法が現れ手口が巧妙化し、自らの意思で契約を行うため未然に防ぐことが困難です。悪質商法から高齢者を守る上で重要なことは、騙されていることに周囲が気づいて迅速に代金回収などの対応を取ることです。
 
本事例もケアマネジャーやヘルパーが、利用者の購入に気付いて早く対応していれば、被害の多くが防げたかもしれません。
(引用高齢者住宅新聞)

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増加する高齢者をターゲットにした詐欺被害

手を変え品を変え増えてきた

代表的な話だとよくあるオレオレ詐欺…。
オレオレ詐欺と呼ぶのはふさわしくないんじゃないかと思うくらいいろんなバリエーションが出てきましたね。
典型的な孫や息子の名前を語って
『事故を起こした』
『会社の金を亡くした、横領した』
なんてのは広く認知されてきているはずではありますが、それでも詐欺に会う方は後を絶ちません。

 

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最近多いのは還付金詐欺

これも今は目茶目茶流行っているのに何でか引っ掛かる人が多いんですよね。
『介護保険の還付があります』
自治体レベルでは注意喚起していますが、いかに国民へ浸透していないかがわかってしまいます。
ヤフーニュースで『介護』と検索すると酷い時には1/3が還付金に引っかかりましたのニュースですよ?
そのくらい件数が多いにもかかわらず引っ掛かるっていうのはどうなんだろうと思ってしまいます。
こういった詐欺を無くすためにもマイナンバーカードを推し進めていくんだ的な事を言っていましたがそう思っているならもう65歳以上は全員強制的に移行させるとかしないとダメなくらい普及していないものになりますね。

 

 

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介護施設の施設長も引っ掛かったウイルス詐欺

まあこれから増えていくであろうネット上での詐欺ですね。
今後、中途半端にネットと親和性を持った高齢者さんが増えていくのは間違いないでしょう。
実際、【公式】ケアマネ介護福祉士が担当している利用者さんですら20パーセントくらいは携帯電話を持っているし、10パーセントくらいはLINE等を含めたコミニケーションツールを使っている。
中には【公式】ケアマネ介護福祉士異常の頻度でTwitterとFacebookを更新している方もいらっしゃいます。
安全に利用できるまでのネットリテラシーを把握できていらっしゃる高齢者の方がどのくらいいるのか…。
ぶっちゃけた話、中学生よりも低い可能性がある…。
そしてお金も持っている…。
確かにターゲットにしやすいのは間違いないですね。

 

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ロマンス詐欺も一時期話題になった

コチラも今時中学生や高校生ですら引っ掛からないんじゃないかと思ってしまいますが流行っていますね…。
特に高齢や妙齢の方々が被害に遭っています。
定番なのは戦地に行っているけど、飛行機代が無い。
口座にお金があるけど動かすのに手数料がかかる。
一緒に暮らしたいから飛行機代や手数料を負担してくれないか?
的なやつですかね。
この手の外国人ロマンス詐欺は広く詐欺の可能性が高い事を周知できていますが、日本人だったり、日本人を装った人からのロマンス詐欺はまだまだ流行っているようです。

 

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当選詐欺は巧妙化している

最近、某社長さんやユーチューバーさん、その他極少数が実際にお金配りや物を配ったりしているからでしょう。
『お金をタダで配るなんてありえない』
という固定概念は吹っ飛んでいます。
タダで配っているかと言えば、個人情報だったりSNSのフォロワーさんだったりをかき集めているので実際タダかって言われれば見えない価値を払っているという話ですが…。
ただ、実際問題ネット上にはそれっぽいお金配りが溢れかえっています。
どれが本当でどれが嘘かを見極める時間がある人はともかく、そんな事を考える人はハナから応募しないでしょうけれど…。

押し売り詐欺

高級布団やサプリという一昔前の定番商品から、水や物干しざお…。
自宅の改修が必要だ的なものも多いですね。
とにかく不安をあおりまくったり、買うまで玄関に居座って離れない的なものが多いです。
迷惑行為なのか、詐欺なのか、おせっかいなのか…。
判別がぱっと見では分からないのも大きな問題点なのでしょう…。

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ケアマネ、ヘルパーに複雑化した詐欺を止めるのは不可能

詐欺は一瞬

ウイルス詐欺やオレオレ詐欺…。
どれも近隣にコンビニや銀行があれば数十分で詐欺が完結してしまうものになります。
その詐欺に対応できるヘルパーやケアマネはいません。
もちろん稀にそんな場面へ遭遇して詐欺を未然に防いだなんて言う事例が全国各地であり、感謝状なんかが贈呈されていますよね。
でも、それは単なる偶然。
そんな小さな奇跡を毎回起こせっていうのはかなり難儀な話でしょう。
だからこそ、銀行員やコンビニの店員さんが未然に詐欺を防ぐことの方が多いんです。
これを世間がケアマネやヘルパーに押し付けるのであれば24時間監視体制というプライバシーっていう言葉は存在しない監視社会の出来上がりと言えるでしょう。
そもそも、高齢者に限って言えば、詐欺だと薄々理解していたり、押し売りだというのをわかって購入しているのです。
今回の事案に関して言えば、ケアマネやヘルパーではなく海外にいるといえど頻繁に連絡を取っていなかったご家族の過失が大きいのではないかと思ってしまいます。

高齢者は半分ワザと詐欺に引っかかりに行っている

お金と引き換えに孤独を埋めている

元々の話ですが、今回の引用記事については高級布団ですが、訪問販売に関していえばどれも商品を買っているわけでない場合が多いです。
では、何を買っているのか?
人と話す時間を買っているんですよ?
ヤクルト屋さんにしろ、配置薬にしろ人と話がしたいから喜んで受け入れるのです。

高齢のお宅には必ずと言っていいほど配置薬がおいてありますよね?
月一回とか補充にくるけどお薬が減っていない。
わざと使ってもない絆創膏を抜いてお金を払う高齢者さんいますよね?

飲みもしないヤクルトやヨーグルトを毎日買って、冷蔵庫がヤクルトだらけ…。
そんな家、いくらでもあります。

じゃあなんでそんなことするのか…。
販売に来てくれた人たちと話がしたいんです。
今回の事例であれば、おそらく一人暮らしだったのであろう利用者さん…。
ケアマネはむしろそんな人たちの所に『見守り』の意味を込めてヤクルトや牛乳屋さんをお願いする人はいるでしょう。
そんなサービスがないほどの辺境地だったのかもしれませんし、家族が家にいたのかもしれない…。
デイサービス等も利用していたのかもしれない…。
それでも寂しい…。
話がしたかった…。
そこによくお話を聞いてくれる、長いこと居てくれる訪問販売さんが来たという事でしょう…。
本当に困っていればヘルパーさんやケアマネに相談して返品の手続きや訪問販売が来ないような手段を取ったでしょう。
その相談がなかったという事は、利用者さんにしてみればヤクルト屋さんが話を聞いてくれるのと大差なかった。
むしろヤクルト屋さんやデイサービス以上の価値を感じたのかもしれません。
その金額を払ってでも来てほしかったから布団を4組も買ったのでしょう。
ロマンス詐欺に関してはだまし取ることが多いでしょうが、訪問販売で布団を4組売っても問題はないでしょう…。
一人暮らしかもしれない利用者さんに高額な布団を4組販売した対価を布団の品質だと思うから理解できないのでしょう…。
キャバクラやホストだって、あんな割増のお酒に価値を求めているわけではなく、そのキャストにお金を払っている。
高齢者相手の訪問販売はその売り手にお金を払っているのです。

【公式】ケアマネ介護福祉士的にじゃあどうやったら防げるのか?

寂しい想いを解消するのが一番

解消する手段ていうのはとても難しいと思います。
人間ていうのはふとした瞬間に寂しさを感じる人も多いし、一旦家の中に入れてしまった訪問販売員を無下に返すのも不得意な日本人。
少なくても淋しい思いをしないようにするのが一番でしょう。
そんな中で、ケアマネは大きな役割を背負っています。
もちろんケアマネが毎日訪問するわけにもいかないし、毎日不必要な介護サービスを導入するのもお門違い…。
ケアマネのお仕事は介護保険内の管理をすることでもなければ実績を国保連に打ち込むだけでもない。
利用者さんの生活をどう維持、向上、もしくはランディングさせていくかが仕事です。
介護保険は使えるカードとして抱えているのは当たり前。
ありとあらゆる手を使うんです。
いわゆるインフォーマルサービスってやつですね。
ヤクルト屋さんなんかはもう当たり前。
ケアマネにとってはフォーマルサービスに近いくらいです。
地域にどんなカードがあるのか?
そのカードがどんな効果を発揮するのか?
そう言った事が出来て初めてケアマネとしての価値を見出せるのではないでしょうか。
だからこそ、【公式】ケアマネ介護福祉士はいろんなところに顔を出します。

すごくいい一例として、ケアマネが集まった時にどんなインフォーマルサービスがあるか?
この議題の時に『子ども食堂』の話をすると、そんなの関係ないと言わんばかりにポカンとするケアマネさんは半分以上います。
そんなの関係ないでしょ?
コチラの記事で説明している通り、どちらもウインウインの関係である『子ども食堂』…。
(コチラの記事を読んでいない人はチェック⇩⇩)

 

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利用者さんを支えるために使えるものは何でも使わなくちゃいけない…。
知っているかいないかでも相当違うと思うんですけどね…。

お一人暮らしの利用者さんを心配しているご近所さんも田舎は以外と多い…。
ただ、なんて声をかけていいのか…。
何をどうすればいいのか分からない時にケアマネが一言声をかけるだけで違ったりもします。
ただ、これもケアマネが地域に密着していないと出来ない事…。
勿論、やっていい地域とやってはダメな地域が存在するのは間違いない…。
地域のつながりがどの程度あるのか、地域と利用者さんを繋げられるかどうかがこれからのケアマネに必要な能力となるでしょう。

 

とは言っても布団が4組あったら不審に思うよね…。

海外に居るご家族さんがどんな立ち位置だったのかにもよります。
他に身寄りやキーパーソンが居て、そちらに報告しているのであればもはや流れ弾でしょうが、キーパーソンが海外に居るとはいえ、その長男さんなのであれば報告なんかは必要だったのかもしれませんね…。
ただ、ご自身で契約を結んだり、暮らせている以上ヘルパーさんやケアマネに見つかってしまえばマズいと思って隠す可能性も十分にありますよね。
そのくらい訪問販売員に色々良くしてもらっていたのかもしれませんね。
1/10でも息子さんが電話をかけていたら違う結果になったのかもしれませんけれど…。

ご家族とのトラブル回避もケアマネの仕事と言えば仕事…

ご本人さんとのトラブルはもちろんのこと、ご家族との連携を深めてトラブルを回避するのも必要です。
なんならむしろご家族との連携が大事になってしまう事もそれなりにある仕事…。
そんな中で、どんな対応をしたのかは別として結果、このような大きなトラブルに発展する事があるって言う事を肝に銘じながら福祉僥の人達は働かなければならない…。
ホントストレスだよなあ…。
なんでメンタル豆腐の【公式】ケアマネ介護福祉士がやっているんだろうと思ってしまいます。

 

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