ヤングケアラーよりビジネスケアラー問題。ピンピンコロリは5%
超高齢社会における企業収益の悪化
メディアでは「最近の高齢者は元気だ」といった論調が一般化しているが、楽観的にすぎる。
確かに健康寿命は延びているので、最近の高齢者は元気である。
ただ、同時に平均寿命も延びているため、平均寿命と健康寿命の差、すなわち介護を必要とする期間(男性約9年、女性約12年)には、ほとんど変化がない。
理想とされるピンピンコロリ(急死)を実現できるのは、わずか5%程度である。
育児・介護休業法(1991年公布、1992年施行)によって、日本企業では、介護を理由とした休みは取得しやすくなっている。
しかし、こうした制度を利用しているビジネスケアラーは全体の5%未満と非常に少ない。ビジネスケアラーたちが本当に求めているのは「休みやすい柔軟な職場」ではなく、介護費用を捻出するためにも「休むことなく介護を行う具体的な方法」だからである。 前述した通り、介護離職者は、転職者全体から見れば少数である。
さらに介護休業を取得するビジネスケアラーは非常に少ない。
日本企業の多くが「自社には介護問題は存在しない」と誤解をしても仕方がない。
しかしその裏では、介護を理由にパフォーマンスが低下しているビジネスケアラーが多数存在するのだ。
そもそも介護は千差万別、個別性が高いため、制度で一気に網をかけるような対策は向かない。
それぞれのビジネスケアラーが、仕事と介護の両立リテラシーを高め、個別の課題解決能力を高めるしかない。
これは制度問題ではなく、教育問題であるという部分に気づけないと、超高齢社会における企業収益は、どんどん悪化していくことになる。
株主総会において、株主が「御社のビジネスケアラー支援はどうなっていますか?」と聞かれる未来は、すぐ目の前に迫っているのではないだろうか。
介護離職そのものが問われているのではない。
従業員の約3割、仕事と介護の両立を強いられているビジネスケアラーたちへのパフォーマンス支援が問われているのである。
(引用ヤフーニュース)
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ピンピンコロリは5%のみ?
しかも統計は65歳以上限定で行っている…。
驚愕の数字ですね。
ちなみに孤独死を抜いたピンピンコロリ率は3%のみらしいです。
孤独死となれば必ず警察さんの検死や周辺住民、家族等に聞き取りが入りますので、一時的にしろ迷惑をかける事になりますし、検死が入ると費用が数万円増えます。
『ピンピンコロリで自分が最期を迎える』
そう思って何の対策も取らない方々は3パーセントの難関を潜り抜ける自信がある人なんでしょうね。
合格率3%っていうと司法書士、つまり弁護士さんと大差ない確率です。
死ぬほど勉強と努力して、それでもごく一部の人しか合格しない最難関の試験…。
どれだけ難しいか伝わる人には伝わるのかな?
ちなみにケアマネ試験の合格率は15~20%くらいだったんですけど、二回不合格になっています。
皆さんピンピンコロリするために勉強とか努力してます?
ピンピンコロリに関して、努力を重ねた人と元々圧倒的合格の器質がある人しか選ばれない狭き門です。
自分がピンピンコロリしたいのであれば、人生の大半を犠牲にしてその努力をするべきでしょうね。
そうじゃないと選ばれない。
そのくらい3パーセントの壁は厚いんですけど多くの高齢者がピンピンコロリするからいいと現実に向き合わない。
高校生がスマホ見ながらコタツに入って『俺は総理大臣になる』って言ってるのと変わらないです。
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子供たちも真剣に話し合わない
ピンピンコロリする事の方が珍しい。
そんな現実は分かっていても、いざという時になっても相続や延命について話し合いをしない。
介護が必要になる事なんて何にも準備していないし考えてもいない。
していても形だけの笑い話ついでで結局中途半端な口約束みたいなもので余計にモメにモメるだけ。
コチラも『ダイエットしてるんだ。』って言いながらポテトチップス食べてるBMI30オーバーの人と変りません。
そのため、いざ介護状態になった時に何の準備もないので、大体は今回のメインであるヤングケアラーやビジネスケアラー問題に直面します。
むしろビジネスケアラー問題に直面するのであればまだまともな可能性があって、実際は介護離職問題が直撃します。
介護離職すると、離職してしまった方から見た孫の代にまで迷惑をかける可能性が高くなりますので、お金持ち以外は決してお勧めしません。
また、金持ち三代続かずと言って、お金持ちと言えど孫の代まで心配ないって事は日本の税制上ありえないらしいので結果的に言うと介護離職に関しては誰にもお勧めできないって事になりますね。
ヤングケアラーは聞いたことあるけどビジネスケアラーって?
お仕事しながら子育てしながら介護かよ!!
ざっくりいうと、お仕事をしながら介護している人の事を言います。
つまり両立しようとしている人。
大体は年齢的に40~50歳代が非常に多く、同時に子育てもしているといういわゆるトリプルケア状態の人が全体の4割を超えているとの事でメチャメチャ忙しい中で仕事している人たち。
でも、働かないと生活が立ちいかなくなる世代ですね。
仕事しながら介護の時点でハードル高いのにそれに子育てまで…。
もうお金がいくらあっても足りませんね。
こりゃあ確かに介護離職すらさせてもらえない状況…。
まあ勢いで介護離職しちゃった方が八方ふさがりで大変なんですけどね…。
そんなビジネスケアラー問題をどう解決していくかが今後の会社発展に必要になってくるだろう的な事をヤフーニュースさんでは取り上げていて、大きな会社なら株主から
『ビジネスケアラー問題を真剣に考え、対策を打っていくべきだ!!』
みたいな話も今後出てくるだろうって話でした。
まああながち間違いじゃないですかね?
大きな株式会社でそれなりに社員さんが給料もらっている所なら介護サービスを使いながら仕事をするっていう事もそれなりに選択肢が増えるでしょう。
その一方で仕事しても介護費用の方が高いから仕事辞めちゃうって言う究極の短絡的思考を取ると誰も幸せにならない地獄絵図の始まり…。
この辺の道筋を間違わないように導くためにも産業ケアマネやワークサポートケアマネが必要な世の中になってくると信じています。
介護と仕事を両立させるために必要なのは新しいタイプのケアマネ
ココもかなり重要になってきますね。
どうやって仕事と介護、育児、あるいは看護が絡む人もいるでしょうし、介護も育児も一人とは限らない。
マルチタスクの中でどうやって仕事を継続していくかはケアマネの考え方もある程度影響するでしょう。
ケアマネは利用者さん第一主義。
家族が仕事を辞めようがヤングケアラーになろうが関係ないタイプのケアマネさんが居るのは事実です。
だって、家族が介護するんだったら余計な調整もいらない。
色々考えなくていいんだもん。
利用者さんも家族に見て貰って幸せじゃん?
【公式】ケアマネ介護福祉士的に、その期間だけ切り取れば実際問題幸せな話だなって思います。
ただ、将来的に介護離職した人が再就職できずに家計がどん底。
乗り切ったにしても働いていない期間が長いから年金がもらえず、今度は自分が介護される時に金銭的負担が孫ちゃん世代にドーンと訪れる…。
介護のために仕事を辞めたアナタは介護サービスを使おうにも年金でどうしようもないからひ孫ちゃんが介護に駆り出される。
簡単にヤングケアラーの出来上がりですね。
そんな孫ちゃんは働きに行けないので、社会参加できず気づいたら適齢期も過ぎていて独り身確定。
なのに働き口は無くて人生半分詰んでる…。子ども部屋おじさん、子ども部屋おばさんの完成です。
別に高収入のこどおじさんとかひきおじさんであれば問題ないかと思いますが、残念ですけど一般企業で10年とか仕事についていない人を社会人として雇う会社は少ないです。
良くて非正規、ひどいとパートアルバイト…。
まあ会社側からすれば10年働いていない人を正社員で雇うかって言われればねえ…。
【公式】ケアマネ介護福祉士的にビジネスケアラーは問題にしちゃいけないくらいポピュラー
誰もが通る道でしょ?
ピンピンコロリが3パーセントしかいないし、80歳以上で要介護状態は1/2…。
ということはもうほとんどぶち当たる壁…。
結婚、出産と同じように介護は人生の通り道…。
むしろ今の世の中で行けば、結婚や出産よりあるあるなイベント…。
結婚すれば介護状態になる可能性のある両親が二倍に増える…。
人生で複数回起きてもおかしくないイベント…。
問題にしちゃいけない。
しっかりと社会全体で整備して、乗り切るべきイベントになっている。
そのためにもオールドタイプのケアマネじゃなくしっかり新しいタイプのケアマネにならないとなって思う【公式】ケアマネ介護福祉士なのでした。
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