介護離職は誰も得をしない。その理由とは?
3 今後のサービス選択肢が狭まる。
仕事を辞めてしまった事により、選択肢が減る事もあります。仕事を辞める前に一度確認しておいたほうがいいでしょう。これは本当に後々響いてきます。一番大きいのが、特別養護老人ホームへ入れなくなる。
ここはとてつもなく大きいです。仕事を辞めてお金が無いのに安価な特別養護老人ホームへの入居が困難になります。特養と呼ばれる施設は、国の示した指針により、入居の順番を決めていきます。詳しくは別項目でお話しますが、特養に入る人はその指針に合わせて点数化していき点数が高い人です。
高校受験と一緒と思っていただければ簡単で、特養では部屋が空くと試験結果を見てどんなに早く申し込もうが、何回受験しようが成績の悪い人は合格(入居)せず、成績の良い子はすぐに合格(入居)します。
家や周りに介護する人がいるとその分点数が低くなります。介護する人がいない、常勤、非常勤で働いている等は加点されていきます。
更に介護サービスを使っていない。すごく使っているという所もポイントになります。介護サービスを使わなくても生活出来ていると判定するため、点数が付きません。
途中で自宅の介護が難しくなったから安価な特養に入りたいけど、ぜんぜん点数付かないから入れない。だけど無職だから安価じゃない有料老人ホームには入れない。
こんな八方塞の人は一定数いらっしゃいます。
しかも結構な頻度で仕事を辞め、まだ短期間しか自宅介護を行っていない方が相談に来られます。良く耳にするのは『オムツを替えられない。』『トイレまで連れて行けない』等の排泄関係が多いです。親子だと余計に恥ずかしいのか抵抗する利用者さんや、わが親が粗相をしてしまう事を受け入れられない人なんかは早々に、離職したが介護をギブアップされる方が多い印象です。
介護離職は誰も得をしない。その理由とは?
特養相談員時代はよく『ショートステイやらデイサービスやら使いながらバイトしてください。それが入居への近道です。』とお伝えする事も度々ありました。
離職した時点で施設入居は有料老人ホーム等に絞る必要があります。離職前に介護にかかる費用と、有料施設の費用を調べ、資金調達が困難な場合はお仕事を辞めずに介護を続けていきましょう。
介護と育児の違いは、ゴールが明確ではないので、よほど潤沢に資金が無い限りは仕事を辞めるのは危険です。どのくらい休めるかを会社さんと相談し、休んでいる間に、ケアマネと仕事復帰方法を考えていきましょう。復帰時期もケアマネと会社さんと相談しながら行っていきましょう。必要であればケアマネさんと会社さんと三人で話し合ってもいいお話です。
介護離職は誰も得をしない。その理由とは?まとめ
介護に疲れきってしまう人と、そうならないために。
仕事を辞めて介護をする。サービスには頼らず頑張る。
多くは両親や配偶者さんの介護をする相応の年齢の方が多いです。
若干ネットなどの非直接型コミニケーションツールが苦手で、介護の相談や、悩みを打ち明ける場所も無い。心が休まらず自分だけ世界に取り残されている。
介護者の鬱症状を引き起こすには十分な環境です。
私も長い事介護の現場で働いてこられたのは上司、部下、同僚問わず相談できる環境が出来ていたからです。
介護には一般的に正解が無いといわれています。
私としては人生にいくつかの王道セオリーはあっても正解が無いのだから、人生の一部である介護に正解は無い(進学にも転職にもセオリーはあるが、正解があるのはテストくらいで人生に正解なんか無いとお前は思っているのではないのか?)
と思っているので苦悩や不安は常に付きまといますし、それを他人に話をしたところで、相手が有益な情報を持っていなければ解決にならないので話す必要は無い(典型的な結果追求の男性脳だな)と思ってはいますが、不満や不安を他人に話すだけで頑張れる方もいるので、聞いてくれる人がいるだけでもすごく大きい事です。
介護保険を使うと、要支援を除く皆様にもれなく最低月一回ケアマネへ介護の相談の他、愚痴や不満を吐く権利がもらえます。最低限月一回は確定している上に状況によってはもっと機会がもらえます。
不安を感じて居た堪れなくなったらケアマネ事務所に電話しても構いませんし、事業所によっては24時間対応の所もあります。
また、大切な人が急に具合悪くなったりして、パニックになりながら救急車を呼ぶ。
ケアマネがいれば、必要な病気の履歴や、お薬の状況を持って、どんな生活を送っていたから、退院の時にはその生活に戻れるよう考えて入院生活を送ってもらえるよう進言します。パニックになりながら次々飛び交う質問に答えるのと、救急隊や病院のスタッフさんに『ケアマネさんいる?』を答えるのはどちらが簡単かは明確ですよね。
その時点でケアマネにお電話すれば解決ですし、病院さんによっては気を利かせて即座にお電話をくれる所もあります。
緊急時の心配はいざ緊急事態にならないと分かりませんが、自治体によってはパニックになった時や介助者がおらず、誰もいない状況の中で必要な情報が分かるように玄関や冷蔵庫の中に救急隊員が事前に許可を得ていて持ち出す書類を入れておけるサービスなんかがあります。自治体によってさまざまですが、その辺を熟知しているのがケアマネさんですし、今時の行政HPは(本当に意図的にしか思えん)さまざまな情報を載せているため、見ても必要な情報になかなかたどり着かない事も多いです。
『まだ大丈夫。』『今のところは問題ない。』
よく聞く言葉ですが、大丈夫では無い、問題がでてきた時に頼るのは介護保険上結果が大きく変わります。
介護保険を気兼ねなく安心して使えるのは介護認定が決定してから。
決定する前に使うときは全額自己負担。
病院にたとえるなら、今から使う薬は保険が効かないかもしれないけど、病気は高確率で軽減される薬。事前に申請していれば保険が効くか効かないかハッキリしていたけど、今すぐ必要だよね?お薬を使うと使っている間は楽になるよ?使う?使わない?
なんて状態です。
払えない金額じゃないなら使うだろうけど、長期間になるとお金の心配も膨らみますよね?そんな悩みは全てケアマネージャーに相談してみましょう。話すだけでもスッキリしますよ?
私と直接お話したい、介護の相談、悩みを解決して欲しい。暇だから相手をして欲しいと言う変人さんはhttps://profile.coconala.com/users/1525418
三本木さん(ケアマネ ソーシャルワーカー 介護福祉士)のプロフィール | ココナラ
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