施設に入れる人は5%未満。特養の空床も病院で最期が定期路線
年齢と介護施設の利用者の比率
高齢期になったなら、住まいと介護施設について考えることが多くなると思われます。実際に介護施設に入所している高齢者の年代別の比率を調べたデータ(※1)があります。 そのデータによれば、介護保険施設(特養、老健、介護療養型医療施設)への入所者の37.4%が90歳以上となっています。
また、入所者の26.3%が85歳~89歳、18.5%が80歳~84歳になっています。
79歳以下の各世代(75~79歳、70~74歳、65~69歳、64歳未満)では、それぞれ一桁の入所率となります。
この数値は、日頃見ている状況やイメージにほぼ合致しているのではないでしょうか。
次に、高齢者の中で年代別に、どれだけの比率の人が介護施設などに入所しているかを調べてみることにします。
介護保険施設(特養・老健・介護療養型医療施設)と有料老人ホーム、サ高住に入所している総数が公表されていますので、介護保険施設への年代別入所者比率をあてはめてみましょう。
介護保険施設 95.7万人
有料老人ホーム 38.8万人
サ高住 15.9万人
合計 150.4万人
サ高住とはサービス付き高齢者向け住宅のことで、「高齢者の居住の安定を確保することを目的として、バリアフリー構造等を有し、介護・医療と連携し高齢者を支援するサービスを提供する高齢者住宅のことです。
この数値に、上記の年齢別の入所者比率と介護保険1号被保険者数の人数をあてはめると、各年代別の施設等入所者の比率が推計されますが、以下の通りとなります。
(引用ヤフーニュース)
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65歳以上で施設に入れるのはわずか5%…。
釣り記事過ぎるでしょ…
引用元はヤフーニュースですが、発表しているメディアは結構大手…。
こんな釣り記事ありなの?
っていうくらい微妙な記事なのでついついネタにしようと思ってしまいました。
どの辺が釣り記事なのかを一つ一つ紐解いてみましょう。
65歳以上で要介護状態になる人がそもそも…
そもそも65歳から69歳の時に要介護状態になってしまわれる方は総数の2.9%にとどまります。
つまりこの0.4%という数字の前に、要介護状態になる人が2.9%しかいないことを考えると、この0.4%は逆に高いくらいの話ですね。
要介護状態になった人の7%くらいは施設に入る…。
正直なところ、この記事同様、施設にいる利用者さんの中で、同年代の60歳代がどのくらいいるかっていわれれば、ボリュームゾーンが80歳代から90歳代になるので、親子ほど年齢が違います。
また、入居要件が厳しい特別養護老人ホームであれば100人居ても60歳代は一人いるかいないか…。
(これに関しては家族がいるかいないか、介護サービスをいっぱい使っているか等々が入居要件に響くため、多くの60歳代は入居時に点数が低くなるので入りにくい傾向がありますがその辺はコチラを参考に⇩⇩)
多くの方が費用の安い特別養護老人ホームではなくサ高住や有料老人ホームへ入っていることを考えると60歳代から高額な費用を払える富裕層が多いのか、家族が払っているのか…。
少なくとも【公式】ケアマネ介護福祉士の家では払えませんね。
80歳~85歳はむしろ逆転する…
ちなみに80歳から85歳の要介護認定率は26.4%…。
入居率5.9%をそのまま信じるなら4%とちょっと…。
むしろ入居している人数比率が減りますね…。
この数字と計算式が正しければ、若いころに要介護状態になってしまったほうが施設に入る可能性は高いってことですね。
なんで若い時から施設のほうが可能性高いの?
多分ですが、80~85歳といえば一応平均寿命がある程度見えている年代…。
有料老人ホームには入れるけど、費用の安い特別養護老人ホームには入れない。
特別養護老人ホームに入るための活動(命名特活)をしてまで施設に入れなくてもややゴールが見えている世代…。
その辺を考えるとそこまでして施設に入らなくてもいいのかなって思ってしまうのかもしれませんね…。
変わりに65歳そこそこで介護が必要になると、いつまで介護すればいいのかっていう先が見えない。
また、配偶者や息子さんもバリバリ働いている。
介護をする体制をとるよりも、施設にお願いしてバリバリ働ける環境を整えたほうが合理的という事かもしれません。
確かに最近の日本は晩婚化に男女平等…。
65歳の旦那さんと55歳の奥さん。
子供は30歳ちょっととか30歳後半のお子さんくらいが平均値…。
そこからいきなり家で家族が介護でってなると心の準備もないだろうし、病院→施設っていう流れをふんでしまうのかもしれませんね…。
85歳以上は6割が要介護認定…
85歳以上というざっくりした括りにしてしまうと約6割が要介護状態…。
この辺になってくると元気な事の方が少ないってことにはなりますが、当事者の皆さんはいつまでも元気でピンピンコロリだと思っていますし、ご家族もピンピンコロリするもんだと勝手に決めつける年代ですね。
正直なところ、90歳までご存命だとざっくり3割が入居しているっていうのも結構割合としては少ないなって思ってしまいます。
病院にいる期間の方が長くなるのかな?
最後だからと自宅で見るご家庭が増えているのであれば介護業界的にも明るいニュースにはなりますが体感で言うとそんな感じは受けませんね…。
比率は変わらなくても、介護を受ける人は年々増えている
当たり前の話なんですが、母数が増えているので介護サービスを受ける人自体は増えています。
高齢者の数は年々増えていますからね…。
そのうえで昔は家で看ていた高齢者さんたちですけど、今の時代は昭和の家庭環境とかでもないので、核家族や老々介護が当たり前状態…。
とてもじゃないですけど、家に介護が出来る人いるご家庭っていないって感じですね。
これからどうやって介護と仕事を両立していくかって事で地域包括ケアシステムという仕組みを国が用意しているので、なんとかして上手いこと使っていきたいですよね…。
【公式】ケアマネ介護福祉士的には釣り記事でしたがこれからの事を考えよう
地域包括ケアシステムは本当に成立するのか?
施設に入る事はなかなか難しいっていうのは変わらないし、田舎は施設があっても働く職員は居ないし実際問題空きが出てきている。
地域包括ケアシステムといって、自宅で見てください的な話。
地域全体でどうにか面倒見てね?
そんなカッコ良く言えば個々の特性を生かす的な感じ…。
ハッキリ言ってしまえば国が自治体へ丸投げ…。
出来ている自治体は出来ているものの、出来ていない自治体の方が圧倒的に多い…。
指針もかなりざっくりなのにこれから自宅で見ることが常識になってくる世の中をどうやって乗り越えていくかが大きな問題になるんだろうなと思ってしまいます。
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