眠りSCAN超える精度?ボイスケアとは?センサー革命
光和ネットサービス株式会社は9月5日、介護施設の入居者の状態を音声で通知する「ボイスケア」のサービスを開始することを発表した。
ボイスケア
わずか500円硬貨ほどの小さな機器が多彩な効果を発揮
「ボイスケア」には小型軽量な加速度センサー内蔵ウェアラブルタグが内蔵されており、入居者が45度以上起き上がると「○○さんが起床しました」と音声で通知する。また、24時間365日、タグを装着した入居者の居場所(居室・トイレ・玄関・リビング)を表示するほか、起床離床や睡眠状態を検知し自動記録を行う。
さらに、オプション機能として1日どれくらい寝ているか、夜間にトイレへ何回・何分行っているかといったデータを客観的に見ることも可能だ。
一方、スタッフの夜勤時はスマートフォンをポケットに入れておけば音声通知で入居者の状況を把握できるため、都度手を止めて画面を確認する必要はない。
(引用プレスリリース)
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眠りSCAN越え?離床センサーに革命
離床センサーの先頭を行く眠りSCAN
眠りSCANと言えば、数年前に登場して一大旋風を巻き起こしてシェアをほぼ独占している離床センサーですね。
ICTに力を入れている施設が先行導入し、今は結構ポピュラーになってきているイメージですね。
(少なくとも【公式】ケアマネ介護福祉士にお仕事を依頼する人たちの施設は結構標準的に装備されている印象。)
そんな眠りSCAN…。
【公式】ケアマネ介護福祉士も利用していたことがありますが適切な運用には数多の困難やトラブルがありました。
断線やスイッチ忘れが多発した…
コレは本当に多かった…。
シーツ交換の時にうっかりベットを動かしてどこかが断線したり…。
スイッチを入れ忘れて機械に弱い職員が夜勤明け、早番、遅番と一日中担当だと電源入っていない事にも気づかないなんて事も…。
ホント運用が軌道に乗るまで時間がかかったし、その間に何台かは壊しましたね…。
設置位置が微妙にタイト…
何かセンサーの億一によって微妙に反応したりしなかったりするんですよね。
コレがなかなか難しい所…。
またベッドメイキングで全然反応しないでしょって位置にセットされたりと職員の質によっては使いこなせなかったりしました。
ベッドに寝ていないと反応しない…
ベットセンサーなので当たり前と言えば当たり前…。
ベッドの上に居ないと感知しません。
ベット上だと呼吸異常や脈拍異常を検知するものの、起きているとわからない…。
また、ベッドをギャッチアップしただけでも微妙に反応悪くなったりして体調不良で居室ご飯なんて時には誤嚥時のバイタル異常等が出ないためその辺のICT化にはつながりませんでしたね。
そんな機械側のトラブルや誤作動+モラルハザード的な要因が大きかった眠りSCAN。
職員がある程度できる人たちならそれなりの運用効率は上げられましたけど、主に夜勤での話…。
日中の作業効率はそれほど大きくは変わらない印象ですね。
まあ急変時におしえてくれるかもっていう精神的な不安みたいなのは眠りSCAN導入後は結構軽減されましたけど。
そんな眠りSCANとはどう違う?
センサーは500円玉サイズ…
センサーに関しては衣類にペタッとくっつけて背中に貼るだけ…。
ベッドについているわけじゃないからリアルタイムでどこに居てもバイタル異常をお知らせしてくれる。
コレは大きな違いですね。
人手不足の介護業界において、食事中のバイタル異常が知れるのは誤嚥や窒息に気付かず手遅れになる事を防ぐものになるでしょう。
また、トイレでの意識低下や剤姿勢の崩れ、どこにいるかをマップで確認することが出来るという点で、トイレに長時間座りっぱなしだったなんて言う事故も格段に減る機会がありますね。
よく夜勤で来て、巡視したら利用者さんがいない!!寝る前のトイレ誘導後から座りっぱなしだった。
そんなことが稀にあったりしますよね。
このセンサーを使えば少なくともパソコンの前に座った時に気付く可能性がかなり高まる…(まあ気にしない職員は一定数いるんだろうけど…)
また、不穏症状が強く追いかけたりすると余計に周辺症状が悪化しそうな利用者さんもこのセンサーを使えば今どこにいるかがわかる為最低限の対応で済む。
そうなれば不穏状態なのに後ろから何者かが付いてくる恐怖を利用者さんが味わう事もないし、仕事を全て投げ捨てて利用者さんの後をこっそりつける必要もなくなる。
そういったところで眠りSCANにはない大きな使い方の違いになりますね。
施設外への移動もすぐにキャッチ
あらかじめ危険区域というのをセットしておけば範囲に差し掛かった時、アラームを鳴らしてくれるとの事。
アルソック的な出入り口にセンサーを用意してもスイッチの入れ忘れだったり、利用者さんは必ず出入り口から出るわけではなくとんでもない所からいなくなることもある…。
日中は全面開放している所の方が多いし施設からいなくなって警察沙汰…。見つからなかった人や、無事帰ってこれなかった人がいるっていうのはこの仕事をしているとたまに聞いたり…。
とても他人事とは言えない事故ですが、そんな事故も施設外に出たらセンサー発動。
コレは結構大きいですね。
実際、施設の周りにセンサー張り巡らすのはかなり非現実的。
しかもアルソックや赤外線なんかでやろうとするとセンサーの電源入れ忘れとかのヒューマンエラーで一撃アウト…。
あっちゃいけないんですけどよくある話ですからね…。
眠りSCANと施設のあちこちに離設防止のセンサーを張り巡らすことを考えるとかなりコストパフォーマンスは良いんじゃないでしょうか?
絶対洗濯しちゃうよね?
防水加工とかもないみたい…?
仮に防水効果が付いていたとしても、洗濯機には絶えれないですよね。
施設の洗濯は消毒も兼ねて乾燥機にまでかけます…。
センサーを見ると洗濯室にあった時はもう真っ青になるでしょう…。
眠りSCAN同様、壊すのは職員のモラルハザードかと思うようなヒューマンエラーと相場が決まっているんですよね…。
補聴器、入れ歯と同様乾燥機に入れて土下座する勢いで謝り倒すしかないアイテムになってしまうんですね…。
褥瘡のリスク…
この辺を考えると眠りSCANを完全撤廃してこれだけを導入ってわけにはいきそうにありませんね。
眠りSCANはシーツの下に敷くだけ…。
でも、今回のボイスケアは利用者さんの背中に貼り付ける…。
褥瘡発生リスクとかを考えると寝たきりの利用者さんには結構不向きな商品になる…。
どちらか一方ではなく二つを運用するとなればデバイスが二つになったり、管理画面が二つになったりといい事はありませんね…。
この辺がちょっと難しいかなと思う部分です。
【公式】ケアマネ介護福祉士的には両方運用するのはしんどいけど利用者さんに合わせて二つとも運用したい所…
施設の財布とも相談しないとね…
コストを考えると二つの運用はちょっときつい印象はありますが、多動な人だけとか、看取りの人だけとかある程度運用を絞るとか、通常はボイスケアで対応するんだけど、寝たきりになったら眠りSCANにするとか…。
施設独自の運用方法が必要になってくるのかなと思ってしまいます。
いずれにしろ選択肢が増えるのはとても画期的でいい事。
それに【公式】ケアマネ介護福祉士的には凄く魅力を感じるデバイス…。
早く本物を見たり使ったりして精度を体感したいなって思います。
もしかしたら思ったより褥瘡が出来にくそうな感じのデバイスかもしれないし、実用的じゃない重さなのかもしれない…。
その辺は体感どころか現物を見ていない【公式】ケアマネ介護福祉士には分からない。
背中に貼って取り付けるという事ですし、眠りSCAN同様に誤作動もどのくらいあるかっていうのはホント現場で使ってみないとわからない部分も大きいですしね…。
どのくらいのイニシャルコストがかかるのか?
どのくらいランニングコストがかかるのか?
その辺もちょっと気になるところではありますね。
是非使っている施設さんの方がこのブログをマグレで見ててくださった場合には是非ともTwitter等で教えていただければ幸いです。
徘徊探知機能が付いているから在宅でもレンタルできたりしないのかな?
眠りSCANとかは全然在宅では使えません。
だってレンタルの申請降りてないから…。
【公式】ケアマネ介護福祉士的には遠距離介護で眠りSCANとか各種センサーが福祉用具レンタルになれば、仕事との両立や遠距離介護が進んで介護離職が大幅に減らすことが出来ると思うんですよね?
【公式】ケアマネ介護福祉士的にも、介護保険内のサービスじゃない自費サービスを勧めるのって結構しんどいんですよね?
介護サービス内なら、設置だったりちゃんと使えているかの確認とかまでしっかり管理観察できるけど、介護保険外の事は導入に関して何か手伝えるわけじゃない…。
勧めてまともに運用できなかったらと思うと下手にも勧められない…。
もう徘徊探知機関ももうちょっと幅が広ければいいのに、現在介護保険でレンタルできるものは超微妙なものばかり…。
時代に合ってない感じがひどい…。
時代にあった探知機が居宅介護サービスで使えるような世の中になってくれればいいのになと思った【公式】ケアマネ介護福祉士なのでした。
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