重度訪問1日24時間以上支援が取れてもヘルパーさんが来ないワケ
寝たきり生活を送る難病患者の命を“1日24時間以上”支えられる「重度訪問介護」などの障害福祉サービスを規定する障害者総合支援法は、2012年の公布から10年がたつ。
ただ、地域によっては当事者が利用したくてもできない現状がある。
原因の一つが職員や事業所の不足だ。
2022年7月、愛媛県西条市の馬場秀司さん（49）に障害福祉サービスの「重度訪問介護」の1日24時間以上の利用が認められた。
妻の真琴さん（49）はつきっきりの介護から解放されたが、新たな問題が起きた。「
人手不足で、昼はヘルパーがいないのです」（真琴さん）。
背景には事業所側が雇う人員に余裕がないという事情がある。
◇24時間、つなぐ余裕なく
馬場さんの重度訪問介護は、松山市の事業所「CIL星空」が担う。
全国にあるCIL（自立生活センター）は、障害者の自立生活を支えるために障害者自らが運営する。
星空では、頸椎（けいつい）損傷や筋ジストロフィーなどの利用者の在宅生活を、二十数人のヘルパーで支えている。
馬場さんへのヘルパー派遣の依頼が寄せられたのは7月上旬。
症状が進行して負担が増す介護に家族が限界を迎え、「緊急」の状況だと知らされた。
馬場さんは同月中に1日約30時間（2人介助を含む）の介護時間を得た。
しばらくは在籍するヘルパー5人が休みを返上して松山市から交代で通い、優先度の高い夜を中心とした14時間を担った。
星空では利用者の入れ替わりが数年間なく、ヘルパー数に余裕がなかったためだ。
遠方から通うと通勤時間がかかり非常時の対応も難しいため、利用者の近くに暮らすヘルパーで勤務を組めるのが理想だ。
だが、支援を始めて4カ月以上たっても西条市内での新たな採用は2人（研修中を含む）のみで、日中を含めた24時間をつなぐ余裕はない。
重度訪問介護は居宅介護などより報酬単価が低い代わりに、長時間使うことで事業所の利益が上がる仕組みだが、フルタイムで働ける介護人材が限られるためだ。
同性による介助が原則求められることも影響している。(引用ヤフーニュース)
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障害での支援は行政次第…
行政次第で支援は受けられない
介護保険とは微妙に違って障害サービスを受けるに置いて、アナタは月にこのくらいのサービスを受けられますよって言う感じになっています。
お体があまり動かなくて、一人暮らしで２４時間以上(２人以上で来たりするから)の支援が必要になったりします。
これが、行政の認定によって一日１０時間くらいしか来れませんよ。
そんな認定が降りるとメチャメチャ苦労します。
この時間認定で２４時間以上を勝ち取る。
ココが一番の難関ではあるんですよね。
流石に一人暮らしの寝たきり重度とかの話であれば流石に２４時間出したりする事がほとんど。
ただ、微妙な状態だと足りるか足りないかって感じですかね…。
この難関を突破して訪問介護の支援を受けながら安定した生活が待っていると思いきや…。
ヘルパーさんが掴まらない
介護と障害って別のヘルパーさんかと言われれば別じゃないんです。
訪問介護の事業所は障害分野と介護保険分野の指定を取って、両方に行けるようにしています。
ちなみに障害分野より、介護保険分野の方が単価的にメチャメチャ高いので日中は介護保険の身体介護をして、夜間は障害のサービスを提供するって言うのが訪問介護事業所である程度経営が安定している事業所さんのパターンですかね？
障害サービスは単価が低いものの、長時間支援入る前提って感じのサービスなので、薄利多売的な報酬設定になっています。
日中は空いている人や行ける人が支援に行って、正社員さんや、夜間専従のパートさんだけで夜間は障害の支援に入っている。
寝たきりの方に支援入って報酬的には月１００万円くらいかなって感じで、確かに大きい…。
経営的にも安定しますが、問題は職員の方ですよね…。
職員が集まらないとせっかく支援時間をいっぱいもらってもどうにもなりません。
しかも同性のヘルパーを求める声も多い。
確かに知的の障害児さんとかだと何かとそういった配慮も必要になる場面は確かに存在する…。
身体障害だとしても年頃になるとそういう必要は出てくる。
特に男性ヘルパーさんなんてほとんどいない。
なかなか難しいところですね。
ヘルパー事業所は減る一方
事業所自体が少なくなってきているのは間違いありませんね。
最近は新型コロナウイルス感染症で介護業界の倒産が過去最多。
特にすてっぷぱーとなーが倒産したおかげでフランチャイズが連鎖倒産。
デイサービスが全国各地でつぶれたみたいですね。
そんな生き残るのに結構必死な介護業界ですが、ヘルパー事業所さんの倒産理由は大体が人手不足。
あるいは新規事業で自己資金があんまりなくてキャッシュ足りなくなって倒産するパターンのどちらか…。
在宅生活で一番必要とされるであろうサービスなのに、現状は人がいなさ過ぎてなかなか使えない。
単価の高い介護保険ですらそうなのに、単価の低い障害分野に長時間で入ってくれるヘルパーさんは確かに早々見つからないかもしれませんね。
今支援を受けている人はかなり恵まれていて、新しく支援を受けようとしてもヘルパーさんの空きがない…。
募集をかけてもそうそう集まらない…。
確かにそうなるときつい気がしますね。
【公式】ケアマネ介護福祉士的にそもそもヘルパーさんだけ資格必須がおかしいよね…
デイサービスや施設勤務は無資格でオッケー
影響しているのかはわかりませんが、なんでデイサービスや施設での介護は資格なしで全然オッケーなのにヘルパーは介護初任者研修必須なのでしょう。
一人で介入するから誰も教えてくれない…。
だから最低限の知識は有していないとダメ。
その辺が理由だとは思いますが、別にいいでしょ？
実際介護初任者研修受けたところで、無資格とそんなに大差ないわけだし…。
ちゃんと勉強して仕事する人はするし、形だけの介護初任者研修合格したってできない人はできない。
資格はとても大事ではありますけど、職員の参入障壁を高めるだけなら取っ払ったほうがいいんじゃないかとさえ思います。
一人で支援することがほとんどで、そのために資格が必要っていうのであれば、最近の施設って夜勤一人体制がほとんどですよね？
人材不足のところは無資格、有資格関係なく夜勤してもらいますよね？
これめちゃめちゃですよね？
むしろヘルパー業務は一対一だけど、施設の夜勤は複数人を同時に支援…。
よっぽど施設の夜勤者や早番、遅番のほうが資格が必要になってきませんか？
そんなことしたら施設は運営できませんけどね？
それよりもこれだけ人材不足って言われていて、在宅生活に必要なサービスなのにもかかわらずヘルパー業務だけ資格の壁があるのはどうなのかなって思う【公式】ケアマネ介護福祉士なのでした。
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