介護職員2040年までの20年で1.3倍にすると厚労省。人員配置基準の闇
厚生労働省は9日、将来の介護職員の必要数を推計した結果を新たに公表した。
自治体が最新の介護保険事業計画(第8期)に盛り込んだ今後のサービス提供の見込み量を基に算出したもの。
それによると、2025年度の必要数は約243万人、2040年度の必要数は約280万人。
足元の2019年度で約211万人の介護職員がいるため、今後は2025年度までに約32万人、2040年度までに約69万人を追加で確保していく必要がある。
2025年度までは毎年約5.3万人、2040年度までは毎年約3.3万人を増員していけば充足する計算。直近3年間の増員数は年平均3.7万人にとどまっており、仮にこのままのペースでいくと、2025年度の時点でおよそ10万人の不足が生じることになる。
厚労省は処遇改善や業務負担の軽減、多様な人材の参入、外国人の受け入れなど取り組みを総合的に進めると説明。
取材に応じた担当者は、「人材確保の対策を更に強化する必要がある」と話した。
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介護職員が不足している?すでに崩壊寸前ですが?
国の試算によると仮にこのままのペースで行くと2025年で10万人が不足
国の試算方法はおそらく人員配置基準を指して話をしているのでしょう。
その人員配置基準しか見ていないからのんびりやっているんでしょうか…。
それとも自分たち政治家は家政婦でも雇うから心配ないという上級国民ぶりであまり問題がないように考えているのかもしれません。
なぜケアマネ介護福祉士がそう思うのかを解説していきます。
人員配置基準=欲しい人数ではない
例えばですが、従来型特別養護老人ホームの夜勤人員配置基準は20対1。
つまり20人に対して職員が1人居れば夜勤は問題ない。
例として、都心部の従来型特別養護老人ホームを想定してみましょう。
土地代が都心部は高いので、平屋ではなく5階建てくらい。
1階につき利用者さんが16人ずつ入居しており、全員で80人の利用者さんがいらっしゃる。
そうした場合、夜勤は80人に対して4人で基準上問題有りません。
五階建てで4人の夜勤者。
更には4人の夜勤者も休憩を挟むので実質労働としては3.5人ほど…。
ちょっとわかりやすいように特殊環境を想定していますが、実際問題は人員配置基準通りに職員を配置したところで24時間切れ目のない最低限のケアが実質不可能だという事がわかるでしょう。
では、日中はどうなの?ユニット型特養は?
ちょっと考えてい見ましょう。
ユニット型特養の基準は3対1
ユニット型特養の人員配置基準は厚く、1ユニット9人に対して職員を3人配置しろとの事。
つまり、9人を3人で支援に当たれってこと?
じゃあ9人を3人で見るんであれば手厚い介護ができるよね?
と、勘違いしそうなもんですが、大きな間違いだらけです。
人員配置基準の1人は働いている時間じゃなくて雇用している時間。
とんでもない落とし穴ですね。
つまり、1ユニットにつき3人×8時間を用意すれば介護保険の法令上は問題ありません。
もちろん本気で3人でケアに当たるのであれば早番と遅番が早朝から夜までをカバーし、夜勤に託す。単純計算すると
8時間労働×3人=24時間でちょうど一日。
つまり誰かが居れば足りる計算です。
人員配置基準を守れない施設は無いが労働基準を守れない可能性は十分にある。
上記の人員配置上の計算で行くと、職員三人が365日休みなく働きますし、休憩時間をまともなタイミングで取ればその時間は職員が0に陥りますね。
さすがにそんな事業所さんは見た事がないでしょう。
労働基準法的に職員を計算すると、1ユニット4人常勤+パート(月48時間以上勤務が理論上最低限)さんとかが最低基準になります。
労働基準的なものをクリアして、休憩時間は利用者さんが怪我しようが何しようが休憩時間だから責任は負わないんだとしても職員自体はいること想定しての数字でそんなもんです。
ある程度生活が担保された介護を考えればさらに足りません。
労働基準を守っている程度の人員配置では常に早番一人、遅番一人、時間はほとんど被らない様な時間帯の勤務に設定しないと回りません。
遅番と早番は最大でも2時間程度しかかぶりません。
(じゃないと夜勤が成立しなくなるから…)
パートさんがどの程度働くかによって日勤が居るかいないかになります。
食事中の介助は常に一人。排泄介助中はもちろん、なんと入浴介助中も常にフロアは空っぽ。
さすがに介護業界をある程度知っている人はそんなユニットで働きたいとは思わないし、働いた経験のある人は少ないと思います。
ただ、多くの施設でも休憩時間に関してはユニット型で働く皆さんは知っての通り曖昧のうやむや…。
ちゃんと既定の時間で与えられるようなところは少ないのが現状ではないでしょうか…。
見守りがてらの休憩は当たり前…。
夜勤中は休める時が休憩時間。
それが当たり前になっていますが職員は増えませんよね?比較的潤っている事業所さんで1ユニットに職員4.5人~5人くらいがやっとという感じではないのでしょうか…。
そんな国が定める人員配置とはかけ離れている現実…。
そりゃあ3人居れればいいと国が思っている所に実際は4~5人の職員を配置しているんですからそりゃあ介護職員の給料は安くなって当然かもしれませんね。
そんな理想と現実がかけ離れている以上どこから持ってきたかわからない数字を並べ、このままでは介護職員が足りなくなる…。
何かまるで今は足りているように聞こえるんですけど…?
まあ国の考える基準には足りてますよ?
しかもこの間、グループホームの夜勤配置基準緩和したばっかりですしね…。
それを考えると増々国としては人員配置をゆるゆるにして、
『介護職員?足りてるでしょ?』
と言ってくるのかもしれませんね…。
基準をどんどん緩和して機器を導入して国が求める基準に介護職員自体は足りなくならないっていう話を作り上げるのでしょうかね?
20年で1.3倍という無茶な話
むしろ減ってないのかな?
ケアマネ介護福祉士的にはもう年々介護報酬が上がっていっているわけでもないし、コロナによる不景気で失業者が増えて介護業界に職員が流入する感じでもない…。
まあ私の地域だけなのかもしれませんが…。
そんな中で20年後、少子化が進んで労働人口も減っていく中1.3倍に増やすとか結構無茶苦茶な気がするんですが…。
しかも今から対策するって…。
間に合うのかしら?
ケアマネ介護福祉士的には今からで間に合うのかが心配。
間に合うかどうかという感じが正直なところですね…。
これからの介護業界がホントが心配です。
でも介護業界をどう盛り上げていくは私達一人一人の選挙権で帰られるかもしれませんので皆さん投票に行きましょうね?
これからの介護業界をみんなで盛り上げてみましょうW
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