ケアマネは過去6カ月の事業所サービス割合を利用者に説明義務
厚生労働省は来年4月の介護報酬改定で、居宅介護支援の事業所の運営基準を見直す方針を固めた。
○ 前6ヵ月間に作成したケアプランについて、訪問介護、通所介護、地域密着型通所介護、福祉用具貸与(販売)の各サービスの割合
○ 前6ヵ月間に作成したケアプランについて、訪問介護、通所介護、地域密着型通所介護、福祉用具貸与(販売)の各サービスごとの、同一事業者によって提供されたものの割合
2日の社会保障審議会・介護給付費分科会で説明。大筋で了承を得た。新たな運営基準は年度内に示す。公正・中立なケアマネジメントの推進に向けた施策の一環。
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そもそもサービスの割合って何の話?
デイサービスや、ヘルパーさんの事業所って結構一杯ありますよね?
ケアマネさんはその中からアナタにぴったりの事業所を選びます。
そんなあなたにぴったりの事業所を選んだケアマネさん達が所属する事業所で、どの事業所さんを選んでいるか?
コレがサービス割合になります。
具体的に簡単に書いちゃえば、
具体例
訪問介護
A事業所60%
B事業所30%
C事業所10%
デイサービス
Aデイサービス50%
Bデイサービス40%
Cデイサービス10%
福祉用具貸与
A事業所40%
B事業所30%
C事業所30%
みたいな感じ…。
利用者さんに関係あるの?行政的な考え方は?
まああんまりないですよね…。
政府の考えはきっとこうでしょう…。
『100%同じレンタル業者とか使ってる所はなんか収賄でもしてるでしょ?堂々と出来ない様に利用者さんへサービス割合を説明してね?』
という話なのでしょう。
でも、すでにそれを防止する『集中減算』というシステムがあるので、利用者さんに説明する必要ってあるのかな…。
集中減算とは?
同じ事業所やグループ系列のサービスを8割以上使ったら、ケアマネの報酬は減らしますよー。
という法令です…。
でも、あんまり気にしていないんです…。
もちろんケアマネ自身は気にしていますが、大きな会社さんは気にしませんよ?
ではその理由を詳しく説明していきます。
集中減算の闇
集中減算のポイントは『ケアマネの収入を減算』という所…。
もともとケアマネの収入は赤字部署…。
大きな会社さんであれば、集中減算で減る収入なんか気になりません…。
それよりも、自分の所で雇っているケアマネが自分の所で運営しているデイサービスやホームヘルパー等の事業に利用者さんをたくさん連れてきてくれる方が経営的にはありがたいですから…。
もちろんあんまりやりすぎると行政指導の時にグチグチ言われまくった挙句に、いらない所にまで目を光らされたりするので、80%を超えない程度に上手いことやります…。
ですので集中減算はあまり役立っていない機能と言えます。
今回利用者さんに説明することにより、更なる抑止力を期待しているのでしょう…。
ただ、その弊害も大きなものになると考えているのは私だけではないでしょう…。
ケアマネ介護福祉士的目線で、利用者さんに説明する弊害を考える
企業が利益のためにサービスを抱え込むことにしっかり納得し、自分の役目は会社に収益を落とす事だけと理解しちゃっている『企業ケアマネ』さん以外にはこの法改正はしんどいものになります…。
利用者さんのために適切なサービスを行ってくれる事業所を選び、提案しているのにもかかわらず、余計な情報が入りますからね…。
家族さんとしてもいらない情報に惑わされる可能性が高いです…。
ではコチラも実例を交えて考えていきましょう。
実例ケースに当てはめて考えてみる①
認知症が顕著に出ており、サービス利用中に行方不明になる可能性や、拒否、大声や暴力が考えられる利用者さんへ認知症対応型のデイサービスを勧めた方がいいとケアマネが判断したとしましょう。
ケアマネ『利用者さんにぴったりのDデイサービスかFデイサービスがいいと思いましたので、今回通ってみていただければと提案しました。』
ケアマネ『ところで、ウチのケアマネ事務所はAデイサービス70%。Bデイサービス20%Cデイサービス8%Dデイサービス1%Fデイサービス1%の割合で利用してもらっています。』
利用者『みんなと同じ所に行きたい。』
(事前に通常型のデイサービスに通う事はリスクがあることを伝えていても…。)
家族『やっぱり本人もそう言っているし、うちの人はみんなと同じところに通わせたいんです。認知症の人と一緒に居たら余計悪くなると思うんです…。』
『元気な人たちと一緒に居れば認知症もよくなると思うんですよ。きっと暴力もなくなると思います。』
なんてことになりそうな気配ですね…。
さらに別のケースで考えてみましょう…。
別のケース②
地元でも有名なくらいのいわゆるゴミ屋敷状態になっている一人暮らしの利用者さん。地元のヘルパーさんは住所を伝えただけでお断りされまくる…。
ようやく決まった郊外のヘルパー事業所さんに決定。
ケアマネ『今回Cヘルパー事業所さんにお願いしようと思います。ところで、ウチのケアマネ事業所はAヘルパー事業所70%、Bヘルパー事業所30%を利用しています。』
利用者『Cヘルパー事業所は?』
ケアマネ『今まで使ったことありません。今回Aも、Bも予約が取れそうになかったので…。』
利用者『なんで今まで使った事ない所をお願いしたの?』
ケアマネの脳内会議をハイライトでドウゾ
『できたばっかりの事業所で、どんな利用者さんや困難事例にも喜んで対応してくれるくらい空きがあったから…。なんて言えない…。郊外の事業所をわざわざ選んでいるから近い遠いは言い訳できない…。そもそもヘルパー事業所に距離はそうそう関係ないし…。』
『どうしようどうしよう…。』
ケアマネ介護福祉士的このニュースについて
これは困りましたね…。
全然いいところない話ですわ…。
説明する手間とか、集中減算云々とかではなく、適切にケアマネジメントすべきところが出来なくなる可能性がありますね…。
だって、日本人は大多数が使っている。
大多数が集まっている所に行きたくなりますもの…。
どの程度サービス割合を説明するのかがまだはっきりとしていないものの、余計にサービスの偏りが進む可能性考えられますよね…。
だって、皆さん…。
6割の利用者さんがこのデイサービスを使っています。
なんて言われたらそこ行きたくなりませんか?
行きたくなるし、選びたくなりますよね?
逆に今まで誰も言ったことがないデイサービスと変わっていったら行きたくないですよね?
コレはケアマネジメントの裏側まで説明するようなものですよね…。
もうやってられないですわ…。
早い所方向転換していただけるように願います…。
ホントお偉いさまの考える思索って
『すごい名案』
と思えるようなものから
『すごい迷案』
と思えるものまでさまざまだとは思うのですが、失敗したなあと思ったらすぐに辞める勇気を持ってほしいものです…。
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