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介護用オムツの使い方3つのポイント


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⬆昨日の晩御飯

介護において大きな負担となる『3大介護』といえば『食事・入浴・排泄
今回は『排泄』に関わる3つのポイントを介護現場10年以上、現役ケアマネージャーがご紹介します。
まず使い方3つのポイント(テープタイプ紙オムツ編)

1 大きさ
オムツは基本的に腰骨の上からテープのくっつく部分をやや下に向かって斜めに貼り付けるようにできています。よほど痩せていて腰が曲がったままでなければおへそが見えなければオーバーサイズです。また、おなか部分にある3・2・1の目安場所まで届かない、行き過ぎて左右のテープ部分がクロスする。またはくっつきそうな場合にはサイズがあっていません。サイズを変え、適切なものを使用しましょう。大きすぎても小さすぎても漏れる原因です。

2 ギャザーは立てる
オムツのギャザーは排泄物が漏れないようにギャザーが付いていますが、オムツは小さい袋に折りたたんで入っているためギャザーは間違いなく潰れています。オムツを当てる時には必ず潰れているギャザーを持ち上げて使いましょう。
また、ギャザーはやや外側に広げないと装着した時に内部で潰れてしまうので気をつけてください。

3 パットもギャザーの内側
ここが最大のポイントです。一般的な紙おむつは安くても1枚30円~50円のため介護にある程度慣れてくるとオムツ交換=パット交換になってきます。この辺になってくるとベテランさんでしょうから見落としがちなアドバイスとしてはパットを使うときにはオムツのギャザーを潰す様に装着していませんか?それではパットが吸収できなくなったときに漏れてしまいます。オムツギャザーの内側にパットを入れ、パット自体のギャザーもしっかり立てて使いましょう。これだけで漏れる確立は低くなります。

介護において皆様が苦労される介護の中でも『排泄』は回数が一番多く、排泄物が外に漏れてしまうと『お着替え』『洗濯』がセットで、場合によっては『布団を干す』『床掃除』まで必要になってしまう事もありますね。『お風呂』『食事』と違って回数が決まっていない一日に何回も必要になるオムツ交換。その上、トラブルが続くと精神的、身体的な負担はすごく大きくなりますよね?汚れ物の洗濯は普段の洗濯とは別に行わなければなりませんし、場合によっては手洗いだったり漬け置きが必要だったりと時間や労力、何より気力を奪われてしまいますね。

続いてはいわゆるパンツタイプのオムツ。通称『リハビリパンツ』ですね。子供用ではトレーニングパンツと呼ぶことが多いタイプです。こちらはある程度ご自身で動ける方が対象のものになりますので、使い方というよりは使ってもらい方がポイントになります。


介護用オムツの使い方(使ってもらい方)

1 捨てる場所と新品を置く場所は別々にするけれども近くに用意
大分難しい事ですが、自分の身になって考えて見ましょう。トイレに行ったが一歩間に合わずパンツを汚してしまった。ともかく気持ちが悪いから脱いでパンツは捨てますよね?パットタイプならなおさら捨てますよね?捨てた所であなたはノーパン状態です。どうしますか?仕方がないからノーパンでパンツを履きにいく…。でもパンツがどこにあるか分からない時は諦めてノーパンで過ごすかもしれません。
これがもし、トイレに新品のまさに今汚してしまったパンツがあれば履き替えませんか?履き替えて古いパンツはどうしますか?汚した恥ずかしさから捨てようとは思いませんか?捨てるところがなければ隠す、もしくは新しいパンツに混ぜてごまかそうとするでしょう。リハビリパンツを履く多くの方が、認知症やそれに近い症状がある方が多くなります。毎回毎回始めてのおトイレ失敗が気持ち的には訪れ、隠そうとする気持ちが出ますのでトイレには『捨てる場所』『新しいものが分かる場所』を本人さんに合わせて用意する必要があります。『捨てる場所』がないとトイレに流して家中大惨事なんてこともよくありますし、『新しいものが分かる場所』がないとノーパンで大惨事なんてこともあるため本人さんの行動パターンを解析して適切な場所を見つけましょう。見つかるまでのあなたは本人さんの行動を推理する『名探偵』となって証拠(使用済みオムツ)を探して下さい。ふさぎこんだ気分もちょっと楽しくなります。

2 パットはおむつ券で買える
多くの市町村で申請すると大概もらえるおむつ券(市町村によって大きく違うところもあるのでまずは市役所またはケアマネさんへ)がもらえます。こちら市町村によっては現物(オムツやパットを届けてくれる)や、金券(オムツを買うときに出すと使える商品券)ですが大概はパットでも使えますのでリハビリパンツをあまり汚さない方であればパットに変えるのも手ではあります。

3 手伝ってつける時はパットをおまたに当ててからリハビリパンツをあげる。
もう読んだとおりではありますがリハビリパンツとパットを同時にあげるとかなりの高確率でズレます。吸収して濡れたパットが飛び出ていれば服が濡れてしまいますし、リハビリパンツの中でぐちゃぐちゃになっていれば当然ですが吸収しないため漏れる原因になります。こちらはご家族が手伝う場合であり、本人さんが一人でやる場合にはくっつくタイプのパットを使いましょう。ただしこちらもマジックテープでくっつけるものが主になっているため剥がす度にリハビリパンツが弱くなってくるため注意が必要です。

介護は長く続くため、ある程度コツを掴んで要領よく行い、時には手を抜かないと疲れてしまいます。もしこの記事をお読みいただいた介護者様が今回ご紹介したポイントを実行していただくだけで多少なりとも介護の負担が軽減できれば本当に幸いです。

 

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