介護職員も利用者に暴力振られたら警察に相談できる時代
札幌市内の介護施設で1月26日、職員の男性を足で蹴ったとして、64歳の入所者の男が逮捕されました。
傷害の疑いで逮捕されたのは札幌市北区の64歳の男です。
男は26日午前9時半ごろ、入所している介護施設で60代の男性職員を足で蹴りケガを負わせたとして、施設の管理者の通報で駆け付けた警察官に逮捕されました。
男性職員は腕と足の打撲で全治2週間程度のケガです。
調べに対し男は、「男性職員の"起こし方"が気に入らなかった。本気では蹴っていない」などと話していますが、容疑は認めているということです。
警察が詳しい経緯を調べています。
(引用ヤフーニュース)
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利用者が介護職員へ暴力をふるうのは公然の事実
利用者さんに手を上げられた事のない職員は居ないくらい
正直な所これが介護の現実でしたね。
【公式】ケアマネ介護福祉士も結構あります。
引っ掛かれる、叩かれるは当たり前。
殴られて吹っ飛んだ先のタンスで流血。
糞便を塗りたくられる。
髪を引きちぎられる。
個室へ連れ込まれる。
どれも実話で体験談です。
しかも多くの場合、アナタのケアが悪かったんじゃないですか?
もしくは介護職員全員でケアの方針を変えていきましょうに結論が行きがちです。
しっかりと医療連携、家族の理解がとれている所でも内服薬の検討だったり家族が了承すれば入院加療。
基本的に暴力を振られた側の職員、暴力を振った側の利用者さんに対する何らかの賞罰は一切ありません。
やり返したら…
ちなみに不思議な話ですが、万が一やり返したら虐待と傷害罪で介護職員は実名をさらされ、場合によっては裁判沙汰…。
刑罰も状況により実刑になってしまうでしょう。
正当防衛を訴えても…
正当防衛を訴えたとしても、施設側、行政の判断により虐待の認定だったり場合によってはやはり傷害罪となるでしょう。
じゃあどうするのかって話ですけど結論、今までの介護業界はやられっぱなしで耐え忍ぶ。
その後、今後そうならないようにどうするかを考えるのが実情です。
嫌気がさして…
もちろん嫌気がさして辞めていく介護職員も多いです。
自分がいつ加害者になるかわからないので辞める人もいる。
それはそれで賢い選択だと思います。
加害者になるくらいなら違う仕事に…。
賢明な判断でしょう。
中には若くて、殴られたり、襲われたりすることに対する耐性がなくて本当に怖い思いをする人もいます。
それで一生の傷を負う人もいるでしょう。
そんな犠牲の上に成り立っているのが介護業界です。
暴力を振られて警察を呼んだ施設
英断としか言いようがない
本当に英断です。
正直なところ、警察に突き出したらいいのに…。
そう思っている人たちが目茶目茶多いハズ…。
でも、全国探してもそんな所はほとんどない…。
やはり耐え忍ぶしかないのか…。
そう思っていた介護業界に風穴を開けた形になります。
罪になるかどうかはまた別…
認知機能の低下があったのか、なかったのかによって罪になるかならないかは別の話になるのが日本の司法ですがこれによって介護職員も利用者さんからの暴力に対して通常の世の中と同じ手筈を取れるって言う事がわかりましたね。
今回の事件に関しては利用者さん本人が認めているとの事である程度は認知機能面の低下は無く、器質的に易怒性が高い人だったことが予測されますが、施設に入っている利用者さんが無条件に暴力をふるっていい理由がこれで無くなったという事ですね。
とはいえ入居者さんが減る可能性も…
打ち出し方の問題か?
何となく今までってそういう事例がなかったし、警察に突き出したら福祉の精神たるや…。
あるいは悪評が立ったら…。
みたいなところもあって施設の上層部もためらっていた部分があるのではないか?
もしくは利用者さんのBPSDである暴力行為を押さえられない低俗なレベルの低い施設だとみられるのではないか?
そんな所が邪魔して通報に踏み切れなかったという部分もあるのではないでしょうか?
暴力やトラブルのない施設で安心した暮らしを…
例えばですけど、入居する側、入居させる家族側は自分や自分の家族が手を上げるなんて夢にも思っていない(実際それで暴力をふるったり色欲したりすることを一切認めず職員の対応が悪いとモンスターペアレント化する家族はそれなりに居る)ので、逆に他害を受ける事がなくて安心できるみたいな印象になるんじゃないですかね?
そんな簡単じゃないかな?
働く職員へはアピールできる?
実際に警察へ通報したという事は働く職員にとってプラスに働くのかなあ?
どうなんだろう…。
安心して働ける一方で、利用者さんですら警察に突き出す施設の方針だから些細なことで働いている自分も警察に突き出されるかもしれない…。
そう思って働くのを躊躇する人もいるかもしれませんね…。
職員の質が向上する?
自分が掴まるかもしれないって考える職員さんが仮に応募してこなくなったとしたら、自分はそんな事は無い。
むしろ安心して働けていいじゃないか??
そう考えるスタッフさんしか求人に応募しなくなる…。
そうなれば職員の質は担保されるような気がしてきました。
それで人手が充足できるくらいであればむしろ素晴らしい施設への第一歩のような気がしてさえ来ます。
【公式】ケアマネ介護福祉士的に選択肢が増えた画期的な第一歩
耐え忍ぶ以外が生まれただけで本当に画期的
マジで画期的ですよ?
通報して、警察呼んでもいいって言う事例が出来たんですから。
誰も踏み込まなかったこの決断。
これから介護職員の事もも守ってもらえるような施設だったり世の中が出てくればいい。
病院と違って施設は身体拘束も出来ないし、殴ったり危害を加えたりは身体拘束したって治らないしむしろ酷くなる…。
施設では対応できない状態の人を適切な場所へ導くことができるって言うのは大きいです。
見放すのか?
それを援助するのが相談員やワーカーの勤めじゃないか?
そう思う人もいるかもしれませんけど、治療は施設の仕事じゃないし、他の人を一刻も早く安全な環境でケアするのも私たちの仕事…。
綺麗な見た目にするのが整形外科の仕事だけど、それだって限界があるでしょ?
子供用の服屋に大人が行って合う服探しているのと一緒で、もうその施設(お店)では対応できなくなっている。
それを伝えているのにギャンギャン騒いでしまうと警察が来ちゃいますよね?
施設もそれと一緒だって事をそろそろ分かって頂こうって言う話ですね。
措置自体は半分公務員的な動きだったからいくら文句言ってもいいし多少暴れても良かったのかもしれませんが、今はそんな時代でもない…。
それでもほかの利用者さんや、働く職員を守るために毅然とした態度をとる必要がある。
この手の症状になってしまった利用者さんを施設から退去していただくときって大概めちゃめちゃもめます。
自分の家族が手を上げないって思っている…。
そういう意味ではしっかりと警察を介入させるというのは現実を突きつける意味で必要かもしれません。
しっかりと契約書に盛り込まれた事を守る時代だし、いらない忖度をする時代でもないのかなと思った【公式】ケアマネ介護福祉士なのでした。
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