IOT機器で在宅介護を全て把握。ケアマネにも使う?パナソニック旋風
宮崎県都城市は今年度、「IoT機器活用ケアマネジメント向上支援事業」を行う。高齢者の自宅にセンサーなどを設置して生活リズムを把握、分析し、ケアマネジャーが根拠のある適切なケアプランを提案できるようにする。
市によると、全国に先駆けた取り組みだという。
IoT機器はパナソニックホールディングスのツールを活用し、在宅高齢者の水分摂取量、排せつ回数、睡眠時間、服薬などを記録する。
ケアマネジャーは24時間の生活データが分かることで、新たな気づきを得てケアプランや支援内容に生かすことができる。
高齢者もそのときの状態に合った支援を受けることで、自立維持や重度化防止にもつながる。
センサーなのでプライバシーは保護される。
パナソニックの機器は、厚生労働省推奨の「適切なケアマネジメント手法」を基にしたケアプラン点検機能があり、ケアマネジャーは支援に漏れがないか確認できる。
生活データの根拠があることで他職種と効率的に連携でき、学んだスキルを他のケースに応用することもできる。
パナソニックの機器を活用した実証事業では、認知症状が懸念された高齢者に対し、生活データから水分摂取量が少ないことが分かり、摂取量を増やすことで状態が落ち着いたケースなどがあった。
市は事業費として275万円を確保している。
参加するケアマネジャー(利用者)を5人募り、8月から約4カ月半取り組んでもらう。年度内に報告会を開くなどして、成果を市内のケアマネジャーで共有し、全体のスキルアップにつなげる。
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【公式 】ケアマネ介護福祉士 (@BWm7LDaUhfW1TPC) / Twitter
パナソニックがどんなIOT機器を使ったの?
2021年から取り組んでいる複合的なIOT
2021年に国際医療福祉大学と共同で実験を始めたパナソニック…。
どんなことしてたのかは全然クローズドな実験だったのかよくわからなかったんですけどきっとそれが上手く行っていたのか宮崎県都城市が予算を組んで本気で実験ではなく運用を開始しますって事みたいですね。
ちょっと2021年の構想だけデータが見つかったのでそこから推察すると冷蔵庫やトイレ、玄関の開け閉めをIOT化してデータを下にどんな生活を送っているかがわかる。
おかげでケアプランが適切かを見極めるのに役立つって事ですかね。
本格運用間近?どんな世の中が待っている?
普段と変わらない生活だけど…
普段の独居高齢者さんの一日をちょっと想像してみましょう。
朝起きる→(離床センサーが検知。どこの電気センサーが反応したしないで居場所がわかる)
トイレに行く→(座ってる時間、排泄物の量、性状を記録)
着替える→(タンスの開閉にセンサー)
ご飯を作る→(電気ガス、電気が使われた量によっておよそ料理ができているのか?消し忘れや使い方忘れが無いかが把握できる)
ごはん→(ポットでお茶を飲んだりウォーターサーバーで飲まんだ量がしっかり記録される)
内服→(服薬ケースがしっかりカラになったか確認)
お出かけ→(施錠が自分でできているかを確認)
健康管理→(血圧や体温の把握だけでなく、何時に何回計ったかによって認知機能の確認)
テレビ→(視聴番組や視聴時間、番組の切り替え回数等で興味や関心、認知機能度合いが推測できる)
お風呂→(今時はお風呂に入ると体積だけじゃなくおよその体重や筋肉量まで推測できるらしい…)
就寝→(寝ている間のレム、ノンレム睡眠状態の把握や中途覚醒、トイレ回数)
という感じで【公式】ケアマネ介護福祉士が半分以上思考停止してただ羅列しただけでもこれだけのことが可能…。
大学の偉い人やパナソニックの技術者が手を組めばもっと効率的な事が出来そうですもんね。
プライバシーが?
こういったIOT管理に関して、絶対出てくるのがプライバシーの問題っていう話になってきますよね。
ただ、今更何言ってるんだろうと思ってしまう部分も大きいです。
ケアマネの多くが自社サーバーではなくクラウドでデータを保管している訳でむしろバリバリの個人情報を既にネット経由で保有、管理しているのに今更ネットは危険だみたいなことをいう身内が居たらびっくりなんですけどこれがケアマネジャーの身内には結構いたりするのでびっくりですがね…。
また、ご家族や本人さんが拒否するケースも出てくるかもしれません。
ただ、今まで列挙したデータは全て本人の行動に付随した機能であって、本人の動きが監視カメラのようなものでとらわれているわけではなく、いつどのタイミングで扉が開いたかとか、どのタイミングでベットが軽くなったか等で判断しているし、IDみたいなもので管理していて、見る側がIDではなく名前を打ち込む感じとかになっているので基本的に外部へ情報が洩れるって感じの事ではないですからね…。
個人情報がって騒ぐのであれば今の医療体制ですら情報漏洩する時代なので病院にも迂闊には行けないし、救急車も乗れないですよね。
もちろん介護保険なんかも使えないですからね…。
これで本当にケアプランチェックが円滑になる?
これ、ちょっと忖度なく言うと【公式】ケアマネ介護福祉士は目茶目茶役に立ちますね。
おそらく施設ケアマネをやっていて、パナソニックさんの商品じゃないですけど、眠りや体動を検知するベッドセンサーや離床センサー等のIOT機器に馴染みがあるからです。
センサーのデータを表示できる。
データから行動を推察できる。
データの変化から行動変化が推察できる。
この能力があれば劇的に変化するのは間違いありません。
むしろ一人暮らしの利用者さんもこれでケアマネ的には在宅生活を送るにあたっての問題点や危険を察知できるのでとても有効なものになるでしょう。
(ケアマネ的には忙しくなるかも…)
費用助成が特に大きい?
275万円と言う費用は5人のケアマネジャーに対してなのか、5人のケアマネジャーが担当する一人暮らし等、実用実験するためのIOT機器導入に関わる費用なのかはわかりません。
ケアマネ5人に対してだと一人55万円…。
システム導入費+ランニングコストだとすれば、今後この値段を払う居宅は一切ないでしょうから微妙な使い方…。
ケアマネ5人が抱える対象の利用者さんが使うIOT機器導入費用であれば二人でも27.5万円…。
全然足りない…。
この費用がどう使われるかはちょっと微妙ではありますが費用を助成するという事は行政も前のめりに動かざるを得ないので一定の成果を上げるために必死になってくれるでしょう。
ケアマネ介護福祉士的にこれは大きい試み…
ケアマネは振るいにかけられる?
これはホントに大きな試みですね。
地域包括ケアが大きく進みそうな朗報ではあります。
ただ、使いこなせるかどうかはホントケアマネ次第ですね…。
付いていけるんだろうか…。
早い時点で全国導入されるとなればメチャメチャ脱落していくケアマネは相当数出るだろうなあ…。
もしくはその辺まで分かりやすくシステム化しちゃうのかな?
それも可能そうですね。
本日こんなデータが流れてきたのでもしかしたら利用者さんにこんな可能性が出てきました!!
危険度○○%!!
みたいな…。
相当ビックデータにして正当性を高めないとオオカミ少年システムになってしまうでしょうけれど…。
その辺はきっと天下のパナソニックさんだから相当うまくやるんでしょうけれど…。
近い将来ケアマネのモニタリングもパソコン上で出来て、相談もZOOM等で行えるようになったら全国のケアマネが起業して自宅での仕事も可能になる世の中ですね。
営業範囲全国とか…。
そうなったらめちゃめちゃお客さんの取り合いでし烈な生き残り競争が始まりそうな予感…。
それはそれで結構辛い気がしますわ…。
これからの世の中についていけるケアマネだけが残る時代…。
脱落するのは順当にいけば上の世代からかな?
若い世代は魅力を感じれなくなってきているこのケアマネジャーという仕事…。
ケアマネ協会だけでなく現役でこの仕事に従事している一人一人が頑張って発信していく時代になるでしょう。