虐待?不適切ケア?介護職員暴行容疑で介護業界に新たなストレス誕生
大阪市浪速区の有料老人ホームで入居する寝たきりの高齢女性をベッドに落としたとして、大阪府警浪速署は23日、元介護職員の30歳代の女を暴行容疑で書類送検した。
捜査関係者への取材でわかった。女はベッドに落とした事実は認めたが、
「介護の基本を守らなかっただけで暴力ではない」
と否認しているという。
市は虐待認定しており、同署は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
捜査関係者によると、女は2019年3月6日未明、老人ホーム「エルカーサ富永」に入居する女性(当時85歳)の自室で、抱えていた女性をベッドに寝かせる際に、約20センチの高さから落下させる暴行を加えた疑い。女性にけがはなかった。
親族によると、女性は16年頃に施設に入居。あざが目立ったため、19年1月に監視カメラを設置したところ、今回の行為が映っていた。
女性は同11月、病気で亡くなった。通報を受けた市は同月、虐待と認定した。
施設によると、女は20年1月に退職。担当者は「不適切な介護がないように対策を講じていきたい」としている。引用ヤフーニュース
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どんな事件?事件の経過を追う
①2016年ごろ、施設に入居。あざが目立ったため2019年1月に監視カメラを設置
②2019年3月に暴行と思われるシーンが映っていた。
③2019年11月、ご本人は逝去。市は虐待と認定。
④2020年1月に虐待をしたとされる職員は退職。
⑤2021年3月23日虐待の認定を受けた職員は暴行容疑で書類送検
⑥30代元介護職員は『介護の基礎を守らなかっただけで暴行ではない』と否認
虐待のラインが法的に整備されそうな判決…。
ケアマネ介護福祉士的にこの事件は大きいですね…。
勿論文章のみで判断できることではないのですが、起訴状によるとベッド上20センチの所から落とすと暴行という判決ですね…。
まあ書面上なので投げ飛ばすようにトランスしたとか、叩き落すように座らせたとかははっきりとわからずですが…。
故意か故意じゃないか等々は本人の言い分や録画されていたデータによって裁判でどんな判決になるか?
という事ですが、本人の自供無しで書類送検ですから相当乱暴に、しかも意図的な部分が警察側的にはっきりと見えたのでしょう…。
そうでなければ本人の言質をとらずに書類送検はないでしょうから…。
実際適切な介護だけではどうにもならない場面が出てくる。
今回のケースは置いておいて、適切な介護ができなかっただけで虐待行為とみなされ、書類送検なり、虐待認定を受けることがあるという事ですね…。
でも皆さん…。
本当に適切なトランス行為や入浴等が行えていますか?
100%マニュアルに沿ったトランスファーなんか不可能だと思ってしまいます。
全身脱力の利用者さんなんかは落としそうになったりしてベッドへやや乱雑にトランスしたりしたことありませんか?
利用者さんと一緒にベッドへ倒れこむ感じでトランスしたことありませんか?
拘縮がひどすぎてマニュアル通りの動きができず、お姫様抱っこトランスとかしてませんか?
どれもケアマネ介護福祉士は経験ありますよ?
自分よりもウエイトがある利用者さんとか、拘縮がひどすぎて膝が外れない利生者さんとかはベッドへ一緒に寝る様なトランスになりますし、最小限の注意を払うものの、勢いがついてのトランス介助になっていました。
今回の事件がどの程度のトランスで虐待や暴行容疑と認定されたのか早いところ映像公開してほしいくらいですね…。
それによっては介護という仕事がケアマネ介護福祉士的にはできないなと思う原因になりかねません。
そのくらいたかがベッドへのトランスといえど、利用者さんの身体状況によってマニュアルが使えないくらい多種多様な動きをせざるを得ないんですよね。
しかも、介護する側の体格とかにも大きく左右されます。
今どきはないかもしれませんが、高さの変わらないベッドとかだと更に介護者がマニュアルに合わせるのではなく、ベッドの高さと、利用者さんの身体状況に合わせてマニュアル通りではない方法をとることが必要になってきます。
マニュアル通りにできないなら辞めるしかない。
虐待だといわれ、暴行罪適応されるなら…。
そんな話まで飛躍する可能性がある話ですね。
頼むから早く画像公開してくれと思ってしまうケアマネ介護福祉士なのでした…。
今の時代監視カメラが室内に仕掛けてある事実
本当になんで虐待をする人たちってこんなことがわからないのでしょうか…。
今どき監視カメラや盗聴器なんて当たり前の時代じゃないですか…。
ましてや今回事件が起きたエルカーサ富永という施設を調べると、完全マンションタイプ…。
監視カメラなんかどの部屋にもついている可能性がありますわ…。
費用も介護費用別で完全に高所得者向けのハイクラスマンション…。
必要な人は介護保険サービスを使ってヘルパーさんや通所リハビリを受けながら生活するスタイルの施設。
つまり、お部屋の中は本人が借りているマンション扱い…。
家族が監視カメラを入れようが、24時間モニターで監視していようが何ら問題はないという事ですね…。
じゃあ職員に人権はないのか?という話になりますが、不特定多数の人に公開するのには必要でしょうが、漏洩しないのであればあまり問題にはならないんじゃないですかね?
24時間ユーチューブ配信しているお弁当屋さんとかもイチイチお客さんに同意書とかとっていないし、渋谷のどまんなかを歩いているユーチューバーがいちいち人だかり全員から公開の許可をとっているとは思えませんしね…。
そんな社会の中で利用者さん家族がヘルパーさんの個人情報を気にするなんてことはなく、むしろ自分の家なんだから好きにしていいだろう…。
コチラのほうが一般的な流れですよね…。
そんな環境課の中で、頭に血が上って手荒な介護をしてしまう…。
確かに介護業界は閉鎖的な空間の中仕事をするので自己抑制が効かなくなる人がいる…。
低賃金でそういった抑制が器質的に上手く歯止めをかけられない職員が集まる…。
そんな風に言われる業種なのは間違いありません。
それでも、このご時世どこに監視カメラがあるかわからないということくらいは頭に入っていないのでしょうか…。
仮にそれすら吹き飛んでしまうくらいの気質であれば、街中で暴力を振るう事もしばしばありそうなくらいですが…。
ともかく今回の件に関してはすでに書類送検されている。
つまり逮捕して自供を取るまでもないくらいの状態ですから証拠が挙がっているのでしょう。
ですのであまりにも刑罰が重かったり、証拠とされる隠しカメラ映像が『え?こんなもん?こんなんで虐待だとか暴行か?』っていう場合は介護業界にも少なからず影響を受ける可能性がありますね…。
ケアマネ介護福祉士的にはどうなっていくと思っているの?
今回の件はあまりにも影響が出てしまう可能性があるのでちょっと戦々恐々としてみています。
特に介護側が見る虐待と、家族側から見る虐待。
行政が考える虐待の線引きが監視カメラという可視化された状態で確認できる可能性があるので是非広くこの判決と経過を映像付きで解説してほしいものです。
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