ヤングケアラー情報乏しく駆け込み孤立。保育教諭の凄惨な事件も…。
急激な高齢化の進行や共働き、ひとり親家庭の増加などで、学業や仕事をしながら家族の介護をする若年世代は増加傾向にある。
国の2017年就業構造基本調査では、家族の介護を担う15~29歳は21万100人で、5年前の前回調査から3万2500人増えた。
また、14年度の「仕事と介護の両立に関する調査」では、同居や別居の家族・親族を介護する20代の約6割、30代では約3割が、「自分の祖父母」を介護していると回答した。
NPO法人「介護者サポートネットワークセンター・アラジン」(東京)の牧野史子理事長は「具体的な介護の情報にも乏しく、介護を経験した友人もほとんどいない若年世代は、特に悩みを打ち明けられず『分かってもらえない』と心を閉ざしがち」と指摘。
さらに学校を卒業し就職すると、社会的にも「一人前の大人」と見なされ、支援のはざまに陥ってしまうことも少なくないという。
元幼稚園教諭(22)が自宅で介護中の祖母を殺害した事件について「親族、ケアマネジャー、職場の人…、誰かが踏み込んで悩みを聞いていたら…」と牧野さんは悔やむ。
「介護は家庭内の問題とされるが、つながりが濃いゆえに葛藤やあつれきも生じやすい」とし、「家族で抱え込まないよう、社会の理解や制度をもっと充実させるほか、地域にも多世代の介護者が集える場をつくってほしい」としている。
引用ヤフーニュース
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若年世代は、特に悩みを打ち明けられず『分かってもらえない』と心を閉ざしがち」
ヤングケアラーが担う介護は誰にも相談できないのか?
最近、ヤングケアラーという言葉が紙面を踊り、市町村独自の対策を打ち出す所も多くみられていますね?
(詳しくはコチラ⇓⇓)
ヤングケアラーの相談場所は徐々に整備されている。
上の記事⇧⇧の通り、埼玉県では県を挙げてヤングケアラーと呼ばれる介護を担う若者の支援を行う宣言をしています。
ネットを徘徊していてもちょっとどんな取り組みをするかははっきり見つけられなかったのですが、これから埼玉県は全国に先駆けてヤングケアラーの後押しをするみたいです。
さらに、このコロナ禍で幸か不幸かいろんなことがオンライン化している状況…。
介護は更に閉鎖された空間になるのか?
家にいる時間が長くなるから介護の負担が大きくなるばかりなのか?
そんな不安もありますが、ヤングケアラーにはチャンスかもしれません。
ヤングケアラー同士の相談はオフラインで学校の友達にしずらくても、オンラインの仲間たちとであれば相談しやすいかもしれません。
ヤングケアラーのもつオンラインへの移行スピードはすさまじく、ケアマネ介護福祉士が支援している多くの家は
『デイサービスが休止して、息が詰まりそうだ。』
『地域の体操が無くなって家に引きこもり。』
こんな声が聞こえ、介護負担が多くなったという人が多い中、オンラインに溶け込みやすい若年層の人は
『オンラインで相談できる場所を見つけた。』
『介護の悩み相談セミナーにZOOM参加した』
等々、結構いろいろ聞こえますね…。
コロナ禍限定のヤングケアラーも多かった?
潜在的なヤングケアラーが浮き彫りに…
このコロナ禍で潜在的なヤングケアラーが浮き彫りにもなったとケアマネ介護福祉士的には思います。
去年は全国的に学校を閉鎖する自治体が多く、それでも両親が仕事に行った家は祖母、祖父の介護をしたというヤングケアラーが一時的に増えたと思います。
ケアマネ介護福祉士も学校閉鎖中の利用者モニタリング時に孫たちに面倒を見てもらっている利用者さんを結構見かけました。
ちょっと見守ったりトイレを手伝う程度の所から、四六時中介護が必要な人まで…。
利用者さんの状態を学生の孫ちゃんから聞き取ったりしたお宅もありましたね。
いい経験や思い出になった人や、ちょっとした恐怖すら感じた人…。
それぞれでしょうが、ちょっとでもなにか間違うと介護が生活の中心になるんだろうなという危機感を感じた学生さんも居たのかもしれませんね…。
市町村によってはスクールカウンセラーが学校に派遣され、ある程度の相談に乗ってくれることもあるでしょう…。
もし、学業と介護を両立しなければならなくなったら学校に相談…。
それでも不安軽減や解決の糸口すら見つからなかったときには地域包括支援センターに駆け込みましょうね?
学生以外のヤングケアラーは更に辛い現実…。
仕事と介護の両立は若者には言いだし辛い
記事の中にある
さらに学校を卒業し就職すると、社会的にも「一人前の大人」と見なされ、支援のはざまに陥ってしまうことも少なくないという。
これも間違いないですね…。
学校ではスクールカウンセラーがいたりします。
何かを察して担任の先生が主導的に動いてくれることもあるでしょう。
社会に出ると、相談を持ち掛けるのはもちろん自分自身。
どこに相談していいかもわからない会社の仕組みに戸惑いながら、どこにsosを出していいかもわからないまま仕事と介護を行わなければならない状況が待っているのかもしれません…。
ある程度社会や、会社の仕組みを知っている中高年はしかるべき窓口に相談へ行けるでしょう。
また、中高年は親の介護が必要になる世代で、周りやちょっと上の世代に声をかければ答えが返ってくることも多いでしょう…。
でも、社会に出たばかりのヤングケアラーにはそれが出来ずに悩みを抱えてしまう人がいることを上司は知っておくべきでしょう…。
凄惨な事件につながることも…。
今回引用させていただいた記事の中でも
元幼稚園教諭(22)が自宅で介護中の祖母を殺害した事件について「親族、ケアマネジャー、職場の人…、誰かが踏み込んで悩みを聞いていたら…」と牧野さんは悔やむ。
「介護は家庭内の問題とされるが、つながりが濃いゆえに葛藤やあつれきも生じやすい」とし、「家族で抱え込まないよう、社会の理解や制度をもっと充実させるほか、地域にも多世代の介護者が集える場をつくってほしい」としている。
と、凄惨な事件につながった事例も紹介しています。
相談する場所がわからず、一人で介護を押し付けられ、仕事をこなし続ける…。
やがて正常な判断がつかなくなり痛ましい事件が起きている…。
こんな現実がある事にも目を向けなければいけません。
特にケアマネージャーも、家族が仕事をしている場合はなかなか介護の実態が掴めない事もあるでしょう。
実際ケアマネ介護福祉士も土日にしか話を聞けない家族も多く、平日仕事をして、帰ってきてからのケアが一番大変…。
でも、介護保険では日中の支援でもうフルサービスなんて言う人はそれなりに居ます。
介護者が一人の場合、日中仕事をして、夜帰ってきてから介護というのは限界があり、一時的でも相当な負荷がかかります。
ショートステイ等を強く勧めはしますが、費用も掛かる事…。
他の家族から
『ショートステイなんてただの怠慢』
等、理解が得られない場合、完全に逃げ場が無くなってしまいます。
口だけ出して、手は貸してくれない親類がいる場合往々にしてよくあるパターンです…。
ケアマネージャーがいくら勧めても利用しようとしない…。
利用したくても出来ない状況にハマっていると凄惨な事件の入り口に立っている可能性がある事を十分に理解する必要があるでしょう…。
日中仕事して、残業も出来ず、職場の人と交流する間もなく家へ帰って介護…。
土日は友達とも遊べない…。
若者には辛いでしょう…。
ケアマネ介護福祉士でも辛いですから…。
ケアマネ介護福祉士は土日に遊べる友達いないですが…。
ケアマネ介護福祉士もケアラーになった時、吐き出す場所がないタイプです。
特に介護従事者なのに介護しないのかと責められやすい立場ですからね…。
まあ介護従事者は介護の大変さを人一倍知っているのでサービス使わないっていう人はかえって少ない印象ですが…。
ケアマネ介護福祉士的にも学生より、新卒や新人時代の介護の方がキツイと思ってしまう
ヤングケアラーとして学生への支援が形になってきた今、新卒や新人さんの社会に出たばかりの人が仕事と介護を両立する方がメンタル的にきついですね…。
仕事をしていても、残業は出来ないし、社員同士の交流会は断る…。
友達とは遊べない…。
介護休暇は取れない…。
場合によってはデイサービス費用やショートステイ費用まで捻出してお金の心配までしなくちゃいけない…。
相談に乗ってくれるオフラインの人は居ない…。
ひどい場合にはオフラインの人から文句を言われたり、責め立てられたり…。
体力的にはそんなに寝ないで介護と仕事を両立することは可能かもしれません…。
体力的にはね…。
メンタルは中高年よりも不安定に決まっていますから…。
耐えられなくなりますよ…。
誰かに助けを求めたくなるでしょう…。
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