訪問介護職員が一気に増える。サ高住ヘルパーは外へ出ろってさ。
サ高住での適正なサービス提供の確保
事業所と同一の建物に居住する利用者へサービス提供する場合は、その建物に住む利用者以外にも、サービスを行うよう努めることとする。
また、指定権者が事業所を指定する際、例えば、その事業所の利用者のうち、一定割合以上を事業所併設の集合住宅以外の利用者とするよう努める、あるいはしなければならない等の条件を設けてもよいこととする。
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そもそもサ高住のヘルパーって?仕組みがややこしすぎるよ?わかりやすく解説。
サービス付き高齢者向け住宅いわゆるサ高住。
見学に行くと、スタッフがせわしなく働いていたり、利用者さんと季節の行事を行っていたりと多種多様なことを行っています。
ここで大きな違いはサ高住で働いているように見える介護スタッフさんはサ高住のスタッフではありません。
サ高住はその名の通り、高齢者向け住宅。
つまり家なのです。
廊下から部屋に入れば、、そこは法令上、利用者さんが借りている賃貸アパート扱い。
施設で働いている介護スタッフは、家に来て支援を行ってくれる訪問介護職員なのです。
サ高住のスタッフがヘルパーだと何が問題になるの?
これ、あんまり大きな声では言えませんが、サ高住のスタッフは何でもやってくださいますが、本来は利用者さんのお家に伺って、ケアプランに沿ったケアしかできないことになっています。
まして、本来であれば訪問介護事業所のスタッフなので、依頼があれば一般の自宅に行って、お風呂やお料理をするのが本来の仕事…。
でも、多くのサ高住では食事は調理場があり、そこでサ高住が雇った調理スタッフが用意します。
ヘルパーの代名詞である生活支援をやったことのないヘルパーさんも多いでしょう。
また、ヘルパーさんは本来、ご本人の住んでいる居住空間で入浴のお手伝い等をします。
ただ、サ高住さんは立派な機械完備の入浴設備で入浴の支援を行いますし、全館バリアフリーです。
そこで働いていたヘルパーさんを行きなり『自宅でヘルパーをしろ』はかなり危険とストレスがかかります。
今までグループホームで夜勤していた人が従来型特養へ明日から移動して2時間で30人のオムツ交換をしろと言われるのと変わらないですね…。
『ヘルパーなんだからやれよ』
という横暴にさらなる悲劇が生まれそうな予感しかないですね…。
でも同じヘルパーでしょ?
いやいや、これは全然違うんですよ。
通常のヘルパーさんは普通の自宅に行ってお風呂やおむつ交換等の介護を行います。
それに対してサ高住スタッフのヘルパーさんは機械を使ったお風呂や、施設自体が全館バリアフリー。
これは経験者でないとわからないところにはなりますが相当大きな違いです。
ブランドショップ店員が保険外交員になって、
『同じ接客、販売でしょ?』というくらい違います。
利用者さんの自宅で行うサービスと施設の中で行うサービスは本当に畑違いです。
実際厚労省さんがアンケート等で試算しているヘルパーの数は、こういったサ高住スタッフであるヘルパーさんもおそらく数に入っており、実際に在宅介護を支えるヘルパーさんはすごく少ないのが現状ですかね…。
その辺も踏まえて、今回厚労省さんは
『サ高住のスタッフは訪問介護を名乗っている以上在宅へのサービスへいけ』
と圧力をかけた形ですね…。
裏を返せば
『サ高住のヘルパーは実質施設介護職員だった』
ということを認めたような形です。
今までかなりグレーゾーンだったサ高住のホームヘルパー問題を認めて、
『今まで例外的に黙認していたけど、これからはちゃんとやってね』
ということを書面で明記した流れですね…。
これでホームヘルパー不足も解消する?
これはヘルパー不足を解消するどころかさらなる離職を引き起こしかねない事案だと思います。
今まで施設職員のように働いていたなんちゃって訪問看護スタッフのサ高住のヘルパーさんが在宅介護に関われるようになるためには大きな壁がいくつもあります。
①在宅介護技術の習得
これは何度も言いますが、環境の整っていない自宅での介護は施設での介護技術とは別の能力が必要になります。
さらに、サ高住と違って一人で支援に行くことがほとんど。
利用者さんのADLや既往歴を理解しつつ、明らかな異常がないかを見極めながら支援に当たらなければなりません…。
ケアマネ介護福祉士的にも何度か経験がありますが、普段ベッドから車イスに移すのは簡単でも、床や足の低い簡易ベッドから移すのはかなり至難の業…。
入浴ともなれば、ミス=命の危険 になりますし、一人で全ての責任を行うプレッシャーはひどいもんです…。
②接遇の習得
サ高住ではあまり必要でなかったかもしれない能力になります。
(介護業界が長いと希薄になってきてしまう社会人としてのスキル…)
自宅に上がって、利用者さんの介護を行う。
しかも家族の見守る中…。
施設職員経験が長くても、そんな局面はほとんどありません…。
特に排泄や入浴なんかはほかの利用者さんとの兼ね合いで、家族さんに見られながらやることはほとんどないですよね。
そんな中で家に入ってから敷地を出るまでの接遇を一通りこなせる最低限のスキルは必要です。
③家族とのトラブルシュート能力
施設でもまれに経験があったりする人もいるでしょう。
(私はおそらく施設経験の割には結構あります)
お見合い相手をあてがわれたり、利用者さん家族からプライベートを聞き出されそうになったり。
金品や物品を受け取らされそうになったり…。
逆に家のものを盗まれたと騒がれたり…。
本当にいろいろなトラブルに見舞われます。
その辺をある程度は自分の範疇でトラブルシュートする必要があります。
施設のように逃げ場やほかのスタッフとの交代はできません…。
サ高住スタッフとして一人前でも、外部に行くとなれば新たに取得しなければならない技術や知識が出てくるのは当然ですよね。
本来のホームヘルパーに戻るだけといえばそうなんですが、今までユニット型特養や、グループホームみたいなところで働いていたサ高住スタッフがいきなりホームヘルパー業務もやれとなれば辞めちゃう人も出てくるでしょう。
今現在サ高住のヘルパーがちゃんと一般の在宅サービスを行うのは努力義務ということで話が進んでいますが、努力義務程度でこんなしんどいことを進んでやる事業所さんはあまりいないと思われますので、そのうち強制化するのではないでしょうか…。
強制化したところで、事業所が仕事の依頼を断り続ければいいのでしょうから厳罰化も見えてきますね…。
今度は一定数外部からの仕事をとらないと罰金等の厳罰化を行うことになるでしょうね…。
そうなった暁には大量離職が目に見えてきますね…。
ケアマネ介護福祉士的にどう思う?介護業界にどんな影響がある?
これは基本的な位置へ訪問介護事業所を持って行っているだけですね…。
実際ケアマネ介護福祉士がやるケースとしては、どうしてもヘルパー事業所が見つからないので、利用したことのない事業所へ片っ端から電話をかけるとたいがいがサ高住のヘルパー事業所…。
イライラしますよね…。
訪問看護ステーションと訪問リハビリステーションの区別と同様に、サ高住訪問介護とか、わかりやすい名前を付けてほしいものです…。
ただ、サ高住のシステムが構築された時点で厳しく取り締まればよかったものを、今から段階的にとはいえ取り締まっていくのはサ高住のスタッフが減ったり、サ高住の中でも外でも働けるマルチプレイヤーの奪い合いになったりが大きく考えられますね…。
いずれにしろこの法改正は根本的なヘルパーの増員にはなりませんし、何なれば中途半端にやればサ高住のスタッフ不足に拍車がかかり、高額な給料を出して職員奪い合い…。
結果的に在宅を支えるヘルパーや、特養のスタッフが不足するでしょう…。
もともとサ高住は介護保険を管轄する厚労省ではなく国土交通省が主導的に進めたシステム…。
おかげでこんな介護保険にあるまじき歪みのような体制で始め、今でも修正することができないまま来てしまった施設形態。
厚労省が本気になって修正を図っているのは当然のことだと思いますので頑張ってほしいものです…。
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