コロナウイルス元患者を介護施設で受け入れ要請 介護認定なくとも
新型コロナウイルスの感染者の急増を踏まえ、厚生労働省は25日に医療体制の強化を図る政策パッケージを新たに公表した。
治療後、退院基準を満たして感染の疑いがない高齢の患者を介護施設に受け入れてもらえるよう、制度的な対応を行う方針を盛り込んだ。
自治体の要請に基づいて退院患者を入所させる施設を対象に、例えば定員の超過に伴う介護報酬の減算を適用しないなど、運営基準の柔軟な取り扱いを認めていく。
既に回復した患者が円滑に退院できる環境を作り、病床の確保、医療機関の負荷の軽減につなげたい考え。
田村憲久厚労相が夜の会見で明らかにした。
厚労省は今回、
「介護施設について退院患者の受け入れ促進を図る」と説明。
要介護認定を受けていない高齢者であっても、暫定ケアプランの活用が可能であることを改めて周知する意向も示した。
- コロナウイルス元患者を介護施設で受け入れ要請 介護認定なくとも
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コロナウイルス元患者を高齢者施設で受け入れろって?
コロナウイルス元患者を高齢者施設で受け入れる経緯。
医療機関がひっ迫している中、コロナウイルス元患者を早期に介護施設が受け入れることにより医療体制の立て直しを行うという国の新たな方針です。
なんで受け入れ先が病院じゃあないの?
これには医療体制の仕組みも大きく関わっています。
その大きな部分を現役医療系ケアマネ介護福祉士がチラッとだけ解説していきましょう。
①新型コロナウイルスが治っている人の話だから
今現在新型コロナウイルスを受け入れている多くの病院が公立の病院だからです。
公立病院の多くは急性期病院と呼ばれる命に関わる高度な治療を必要とする人達を受け入れる救急病院。
新型コロナウイルス患者と言えど、検査によりウイルスが完治したとみなせば、その後のリハビリや経過観察のために病院に入院させておくことはできません。
特に最近は爆発的に新型コロナウイルスの患者が増え、次々に受け入れなければならない状況。
ウイルスが検出されなくなった人で、医療的治療が必要なくなったけれど、体力が落ちた人なんかは家での生活も難しいので老人ホーム等で受け入れてくれという事ですね。
②民間病院に受け入れを強要するルールがない
民間病院は公的機関と違って国からの受け入れ要請はあっても従わなければいけないルールというのが現状ありません。
新型コロナウイルス感染者を受け入れるためには陰圧室やレッドゾーンとグリーンゾーンの住み分けや、他の患者さんを退院させて、病棟を潰しての対応が必要になります。
新型コロナウイルスの研究をして、成果を上げたいお医者さんが多かったりする大学病院や、テレビやメディアに出て、新型コロナウイルスの症状や現状を伝えまくって名を上げたい病院さん以外は減収入以外の何物でもないので受け入れたくないのが現状です。
万が一病院内でクラスターを作っても大変でしょうし、看護師さんの離職も可能性として大きくなります。
もちろん過疎地域においては
『あの病院はコロナウイルスの患者を受け入れている』
という評判が立てば受診を控えたり、風評被害によって倒産リスクも考えられます。
故に大きな法改正でもない限り民間病院が受け入れることは難しいでしょう…。
③特養や社会福祉法人は受けざる負えない状況だから?
社会福祉法人は災害時の住民受け入れや、地域へのボランティア等を行うように義務付けられています。
何故なら社会福祉法人は、社会の福祉に役立つことを行う事が前提で税制優遇を受けているからです。
国から
『社会福祉法人を名乗って税制優遇受けているんだから社会のためにコロナウイルス元患者を受け入れて自宅復帰の手伝いをしろ。』
『それが社会福祉法人の務めだよ?』
と言われてしまえば従わなければいけない立場だからです。
これに気付いた厚労省がとうとう口にしてしまったという所ですね…。
新型コロナウイルス元患者を受け入れるための緩和策はどうなっているの?
社会福祉法人経営の老人ホームは費用も安いため常に満床です。
そのため受け入れようにも定員は常にいっぱい…。
ただ、その辺は国が緩和策を打ち出しています。
今現在発表されている緩和策がコチラ⇓⇓
①新型コロナウイルス元患者は定員超過してもいい。
政府がしっかり先手を打ってきましたね。
災害時の受け入れ同様、定員超過しても減算等の処理は無く、別途等の基準や床平米も気にせず入居できるとの事です。
②介護度認定がなくても暫定でOK
介護保険認定がなくとも介護保険が付いている扱いで運用し、のちに介護保険を認定してもらうのか、コロナウイルス元患者は介護度〇として扱う。
どっちにするのかは謎ですが、一般の入居者と同じくケアプランを作って生活を送っていただくようです。
まあ、どちらにせよ高齢で新型コロナウイルスに感染し、ある程度の期間を入院すれば要介護や要支援くらいの認定にはなっているでしょうからその辺は問題がないのでしょうが
『介護認定とかは置いといてともかく一刻も早く受け入れろ』
というスタンスが見え見えの展開ですね…。
では次に実際に受け入れた場合に発生する問題を考えていきましょう。
新型コロナウイルス元患者を実際に受け入れるとどんなことが考えられる?
実際に国の政策で日本中の特養が(どう考えてもターゲットは社会福祉法人)受け入れた場合に噴出するであろう問題を考えていきます。
現入居者家族からのクレーム
今現在多くの特養が面会の回数や時間を制限しており、ある程度感染が拡大している地域は面会自体を禁止にしたり、リモートのみに制限している所が結構あります。
そんな厳しい面会制限の中、感染した元患者を受け入れてみた場合、今入居している家族からはクレームまみれでしょう。
『うちの家族が感染したらどうするんだ。』
『これだけ面会制限しているのに、元患者を受け入れるなら面会も規制緩和しろ。』
『元患者を追い出せ』
このくらいの事は想定されますね。
どうご理解いただくは家族対応に当たるであろう相談員さんやケアマネさんの双肩にかかっていますね。
ミスれば大きな問題に発展してしまうでしょう…。
職員が迫害を受ける可能性
現在でもクラスターを発生させた病院職員や、介護施設職員は多かれ少なかれ迫害を受けています。
しかも扱いとしては一般の人と変わらないので特に隔離や行動制限もないので、働いている職員も普通の方と同じ生活です。
陽性患者が出ている施設と違い、普通の生活を送る以上、元陽性患者を受け入れている事が周りに知れ渡った時は職員の迫害はクラスター以上かもしれないですね…。
なんて言ったって、わざわざ好き好んで受け入れていると思われてもおかしくないですから…。
定員オーバーによる居住空間の不足
定員オーバーでも受け入れろとの事ですので、新型コロナウイルス元患者さんには老化や食堂、良くて職員用仮眠室程度でしょう。
病院のようにテレビと冷蔵庫があって…。
なんて環境は望めません。
もう居るだけでストレスの空間になることは間違いないでしょう。
新型コロナウイルス元感染者と利用者さんとのトラブル
介護施設職員が虐待を行う理由の第一位が何をもってどんなエビデンスでそうなっているかは謎ですが、毎年変わらず
『認知症への理解度不足や介護に対する知識不足』
があがっています。
そんな環境の中に専門的知識が一切ない人が入って生活をすれば多かれ少なかれトラブルになる事はあるでしょう。
病院と違い、鍵付きのロッカーがあるわけでもありませんし、定員オーバーで受け入れることが前提ですので寝る所も老化や食堂…。
荷物もいじられ放題でしょう…。
新型コロナウイルス元感染者のリハビリ問題
名目としては、病院では急性期を受け入れるため、医療行為が無くなったら出ていってほしい。
病後で、体力低下等があるので家に帰れるようになるまで特養で面倒見ろとの事です。
普通の感覚で行けばリハビリをして、元気になってお家へ帰ることを想像しながら特養に新型コロナウイルス元患者さんは身を寄せることになるでしょう…。
実際の特養で働いている皆さんは知っての通り、
『あくまで生活の場』
なのでリハビリに期待して特養に来ればギャップを生み出すのは目に見えています。
リハビリを行うつもりで来た新型コロナウイルス元患者さんは無理難題を要求し、リハビリをして家に帰る気満々。
一方職員は、生活の手助けをするプロであってリハビリは専門外。
そんな要求をされても困るだけ。
もうトラブルになるのは目に見えていますよね…。
実際特養の役割を勘違いして入居されてくる人、そんな気持ちで預ける家族とトラブルになったことは相談員やケアマネをしているといくらでも実体験である事でしょう。
それを今回は国が主導しているわけですから、新型コロナウイルス元患者さんは今までのケース以上に強気に出てくるでしょう。
『厚労省からココでリハビリしてから家に帰れと言われたんだ。国家権力に逆らう気か?』
『つべこべ言わず、リハビリして、この体を元通りにしろ』
みたいなことをいう人が出てくるのは全然想像の範疇です。
考えただけで頭が痛くなってきそうな展開ですね…。
ケアマネ介護福祉士的に新型コロナウイルス元患者さんを特養が受け入れる件を考察
どう考えても地獄絵図ですね…。
認知症もないついこの間まで健康だった型を平均介護度が4.5とかの認知症盛りだくさんな特養の廊下や食堂に寝かせる…。
どっちの精神衛生上にも良くないでしょうね…。
もう絶対やめた方がいいです。
そんなことするくらいなら民間病院にGoToキャンペーン中止で余った税金を全額投入して、受け入れてくれた病院にそれ以上の報酬を振ってあげた方が絶対いいです。
土台、新型コロナウイルスに二回かかったのか、ぶり返して再び陽性になったのか定かではないケースもある中で、ゾーニングも陰圧室も曝露回避技術も持ち合わせていないのに、クラスターを引き起こしたら大量の死者が出る可能性のある特養に行くのはかなりリスキー。
そして、リハビリって…。
そういう場所じゃないんで…。
一時的に生活してもらうのはわかりますが、自宅にスムーズにいけるようにするのであれば特養じゃなく老健なんすけど…。
老健は管轄的な問題で強気に出れないからでしょうけれど、本気で在宅への移行であれば、ノウハウ的には老健の方が得意でしょうから医師会や老健協会にぐっと頭を下げればいいんじゃあないでしょうか?
強気に言える場所にだけ強気に出るのはちょっと情けない感じがしてしょうがない展開ですね…。
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