訪問看護ステーションの基準見直しで在宅リハビリが消えるってよ?
厚労省が提案したのは、介護保険の訪問看護の運営基準を見直すこと。サービス提供を担う職員に占める看護職の割合が6割以上であることを、一定の経過期間を挟んで必須の要件にしてはどうかという。仮に実現した場合、これを満たさない事業所は介護報酬を得ることができなくなる(指定を受けられない)。
リハ職による訪問が非常に多いステーションが一部に存在することを念頭に置いたもの。厚労省は審議会で、訪問看護の本来の役割(*)に沿ったサービスが提供されるようにしたいと説明。
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いよいよ本決まり?訪問リハビリはもうかかりつけ医院の特権?
訪問リハビリの崩壊についてはコチラの記事を先にドウゾ⇓⇓
いよいよ本決まりでしょうかね…。
どうも厚生労働省は訪問看護ステーションから派遣される訪問リハビリテーションが気に食わないようです。
そんな私も
『訪問看護ステーション』
を名乗らずに、
『訪問リハビリテーション』
という新たな業種を作ってくださらないかな?
そうしたらケアマネもリハビリテーションを受ける人もわかりやすいだろうに…。
と思っていたら…。
日本医師会・江澤和彦常任理事
「訪問看護ステーションからリハ職が提供するサービスは看護業務の一環。訪問リハとは異なる。そうしたことを踏まえた見直しが必要」
慶応義塾大学大学院・堀田聰子教授
「地域の中では高齢者や障害者など様々な人がリハビリを必要としている。リハビリが必要なのに手が届かない、という事態にならないよう経過期間を使うべき」
高齢社会をよくする女性の会・石田路子理事
「サービスの内容や頻度などが重要。状況を詳しく把握したうえで進めるべきで、もう少し(サービスの)中身を精査することが必要だ」
全国老人クラブ連合会・正立斉事務局長
「利用者に一定のニーズがあり、訪問看護がその受け皿となっている。サービスの利用実態を踏まえ、リハビリがいきなり提供されなくなるという事態は避けるよう十分に配慮してほしい」
日本慢性期医療協会・武久洋三会長
「訪問看護ステーションのリハは利用者の依頼に基づいて行われる。訪問看護の中でリハが大きなウェイトを占めることにクレームが出る理由が分からない。どうしていけないのか。利用者が効率よくサービスを受けることが可能になるという観点からすれば、むしろ『訪問リハ』という項目を作ってもいいのではないか」
と私の思っている事を慢性期医療協会の会長さんが仰ってくれているではないですか…。
自分の独りよがりではなく、背中を押してもらった気分です…。
ホント勝手にそう思っているだけなんですがね…。
訪問リハビリテーションが安易に受けられない事は問題だと思っているんですが、訪問看護ステーションからリハビリテーション職員を派遣する制度をご家族、利用者さんに伝えるのは結構難しい…。
まして、リハビリテーションの適正化を図るために改正された『最低3カ月に一回は訪問看護職員の介入が適当』
という謎ルール…。
しかも病院からのリハビリテーションは訪問看護職員の介入不要…。
更に言えば医療保険でのリハビリテーションと介護保険でのリハビリテーションの切り替えをしなければいけない利用者さんなんかはとてもじゃあないですが訳が分からないですよ…。
ケアマネージャーもわけわからなくなる人がいる中で利用者さんや家族さんに説明は本当に大変です。
私個人的には是非
『訪問リハビリステーション』
の創設をお願いしたいです…。
今回の法改正には間に合わないでしょうが、このまま時限措置があるとはいえ、
『看護職員が6割居ないと運営停止』
を決行すれば、大概のリハビリテーションをメインにしている
『なんちゃって訪問看護ステーション』
の多くは閉鎖に追い込まれてしまうでしょう…。
溢れてしまったリハビリスタッフがデイサービスへ流入すればそれはそれで国の考えに沿っているのかもしれませんが…。
ケアマネ介護福祉士的には今後どうなると思っている?
既に発表から数日が経過しており反対の声がバンバン出ていますね…。
そりゃあそうか…。
理学療法士の協会では署名活動が始まっています。
(署名はコチラから⇓⇓)
おそらくこの運動は作業療法士や言語聴覚士の協会でも間もなく始まるでしょう…。
そうなれば反対署名は結構な数が集まるでしょう…。
訪問看護ステーションから訪問リハビリテーションを無くして喜ぶのは訪問看護ステーションを持っていない病院リハビリテーションのみの病院…。
そんなに数は無いでしょう…。
ケアマネ、家族、利用者さん自身が困る今回の政策…。
訪問看護ステーションを立ち上げたリハビリ職さんは廃業でしょう…。
でもこの流れ…。
実はちょっと前に介護保険でも見られてました…。
小規模のデイサービスに大きな基本報酬が割り振らていた時期に、頑張ってお金を出して小規模デイを立ち上げる人が続出…。
その後、小規模デイに報酬出しすぎだ…。
そんな流れになり小規模デイの報酬が減り廃業するところが増えました…。
つまり、介護保険や医療保険は国の政策に依存するため、それだけを財源に考えていると成り立たなくなる事業が出てくるのはすでに証明済み…。
何らかの自費サービスや介護保険外での収入を今からでも確保することが経営安定に結びつくのかもしれません…。
実際保険外でライザップ並みにマンツーマン指導するリハビリテーションが都心ではあるらしいですしね…。
採算取れる取れないや、需要があるナイは重要ですが選択肢を用意しておくことはもっと重要なのかもしれません…。
介護保険に頼らない運営…。
口で言うのは簡単ですね…。
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